[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2024/06/03
抄訳記事公開日:
2024/07/16

大統領府、持続可能な海洋管理を推進するための新戦略を発表

White House Releases New Strategies to Advance Sustainable Ocean Management

本文:

(2024年6月3日付、大統領府科学技術政策局(White House Office of Science and Technology Policy:OSTP)の標記発表の概要は以下のとおり)

今年の「全米海洋月間」に大統領府は、海洋の保全と保護、および米国経済の強化や気候と自然の危機に対処するために海洋の力を活用するというバイデン大統領のコミットメントを前進させる3つの新たな連邦戦略を発表した。
海洋は全ての生命に計り知れない利益をもたらすものであり、その保護は人類の生活を守る鍵である。新戦略の概要は以下のとおり。
1.持続可能な海洋経済の実現:持続可能な海洋経済国家戦略(U.S. National Strategy for a Sustainable Ocean Economy)は、米国の海洋政策を導くものであり、先住民族の知識・基礎研究と応用研究・海洋データなどの知識と情報の効果的な創造・管理・普及を優先しながら、全てのコミュニティの生活の質を向上させ、生態系と経済を繁栄させる持続可能な海洋経済を構築する方法に焦点を当てる。
2.海洋生物の保護と回復:国家海洋生物多様性戦略(National Ocean Biodiversity Strategy)では、生物多様性情報を拡大し、利用することで、海洋生態系の保護と保全に役立て、海洋が人々にもたらす利益を最大化する。本戦略は、全米の人々に食料、清潔な空気と水、気候調節、文化的アイデンティティを提供する海洋生物を理解し、回復させることを目的とする。
3.海洋生物研究のための環境DNA(eDNA)技術利用:国家水生 eDNA 戦略(National Aquatic EDNA Strategy)では、海洋生物とその変化を理解するため、迅速、低コストかつ効果的なeDNA技術を推進する。水域のDNAを分析して存在種を特定することは、従来の様々な種の調査よりもはるかに効率的である。

[DW編集局]