[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
国家知的財産局
元記事公開日:
2024/05/29
抄訳記事公開日:
2024/07/18

中国国家知的財産権局が知的財産権保護のシステム構築計画を発表

《知识产权保护体系建设工程实施方案》解读

本文:

(2024年5月29日付 中国国家知的財産権局の標記発表の概要は以下のとおり)

国家知的財産権局は、このほど、中央宣伝部、最高人民法院、最高人民検察院、公安部、司法部、商務部等と共同で、「知的財産権保護システム構築計画」を発表した。その内容は以下のとおり。

・方針と作業目標

計画は知的財産権保護システムの「設計図」であり、「一つの方針」と「二つの段階的目標」を提示している。「一つの方針」は、習近平の特色ある社会主義思想を指導理念とした保護制度、手段、モデルに革新し、専門化、現代化、スマート化の水準を向上させることである。作業目標は、2027年までに保護システムの現代化を進め、2035年までに達成する計画である。

・主な内容

当計画は業務目標に基づいて、7つの任務を提案している。主な内容は以下のとおりである。
(1)知的財産権保護の政策と基準について、制度を改善し、保護基準を整備する。
(2)司法保護、行政執行、行政司法が連携した司法執行システムを構築する。
(3)認定と確認の観点では、質と効率を向上させ、特許・商標代理業界の健全な発展を促進する。
(4)保護管理の面では、保護機関を設立し、迅速な保護方法を適用する。
(5)社会的管理の面では、知的財産権の信頼システム構築と企業の管理能力向上により、知的財産権の尊重と保護の良好な雰囲気を醸成する。
(6)国家の安全ガバナンスに関し、知的財産権のセキュリティに関する政策と法規を整備し、管理の業務体制を改善し、リスク予防能力を向上させる。
(7)人的能力支援の面では、人材の育成、研修、知的財産権の鑑定と技術調査の推進、保護情報支援の強化、専門化、情報化、スマート化した保護能力の支援体系が提案されている。
これらの7つの任務は有機的に連携し、システム的に統合され、現在の発展状況に密着しつつ、将来の発展ニーズにも応える。

「知的財産権保護システム建設プロジェクト実施計画」の原文は下記のとおり。
https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/202405/P020240527490919363298.pdf

[DW編集局]