[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2024/06/17
抄訳記事公開日:
2024/07/22

BMBFが大規模研究インフラのための新たな優先順位決定プロセスを発表

Ankündigung eines erneuten Priorisierungsverfahrens für umfangreiche Forschungsinfrastrukturen

本文:

(2024年6月17日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFは、将来の新しいインフラに関する決定に必要な基礎を築き、国際的な発展に遅れないようにするために、「研究インフラ“Forschungsinfrastrukturen”(FIS)」ロードマップ・プロセスのフォローアップとして、大規模研究インフラの優先順位を決める新しいプロセスを実施る。

このプロセスの目標は次のとおり:
1) 国際競争におけるドイツの主導的な地位の拡大・維持、および科学システムの実績向上のために優先すべきプロジェクトを選択する。
2) イノベーションと技術移転へのプロジェクトの貢献度を可視化し、意思決定プロセスに反映する。
3) 実装中のリスクを最小化するために、提示されたコストと計画のレジリエンスを評価する。

提出するプロジェクトには、必要な研究開発作業と組織計画が、今後4年以内に実装の成熟が達成できるほど進んでいることが要求される。ショートコンセプトの提出を計画している研究機関または大学は、2024年8月26日までに拘束力のある関心表明書を提出する必要がある。

提出されたショートコンセプトは、次の3つの評価要素によるバランスのとれた評価プロセスで検討される:

1) 科学審議会(Wissenschaftsrat)による科学主導の評価。焦点は科学的可能性、科学的利用、科学拠点としてのドイツにとっての重要性、科学的および技術的実現可能性の4つの側面にある。
2) 提出されたコスト計画と資金調達コンセプトのレジリエンスをFISのライフサイクル全体にわたって評価し、外部専門家のパネルによる技術的、組織的、財務的リスクの分析を行う(コストとリスクの評価)。
3) イノベーションと技術移転の可能性は、国際的な専門家委員会で評価する。この技術移転のコンセプトには、社会的影響と将来の備えや変革への貢献に加えて、たとえばドイツとヨーロッパの技術主権に対するプロジェクトの期待される貢献も含まれる。

これらの3つの評価結果を踏まえBMBFが全体的な評価を行い、最も有望なプロジェクトは、最終候補のリストとして公開される。最終決定は、国との関連性を考慮し、専門的な各戦略の今後の開発方針と緊密に連携させ、利用可能な資金に基づいて行う。

[DW編集局]