[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
環境・食糧・農村地域省(Defra)
元記事公開日:
2024/06/18
抄訳記事公開日:
2024/07/24

ブルータング・ウイルスの最新状況:獣医局長が警戒を呼び掛け

Bluetongue virus – Latest situation: Chief Vet urges vigilance

本文:

(2024年6月18日付、環境・食糧・農村地域省(Defra)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国の獣医局長(CVO)は、酪農家に対して、ブルータング・ウイルス(BTV)への警戒を続けるよう呼びかけた。

2023年11月、動植物衛生庁(APHA)とパーブライト研究所は、毎年恒例のブルータング監視プログラムを通じて、英国で初めてこの病気の症例を確認した。ブルータング・ウイルスは主にユスリカの咬傷によって伝染し、牛、ヤギ、羊、ラマなどのラクダ科の動物に影響を与える。感染しやすい動物への影響は様々で、臨床的な兆候や影響がまったく現れない動物もいるが、乳量の減少などの生産性の問題を引き起こす動物もいる。また、最も重篤なケースでは感染した動物が死亡することもある。ブルータングは人間の健康や食品の安全性には影響を与えない。

このウイルスは、母親から胎児に伝染するだけでなく、生殖質(精液、卵子、胚)を介しても広がる可能性がある。

・現状
現在、生きたブルータング・ウイルスの感染例はなく、イングランドでブルータング・ウイルスが蔓延しているという証拠もない。しかし、気温の上昇により、ブルータング感染のリスクが高まり、感染の可能性がある。

・病気の抑制法
ブルータング血清型3の疾病管理枠組みが、農業業界との協議により策定された。この枠組みでは、ブルータング・ウイルス血清型3(BTV-3)の安全で効果的なワクチンが広く利用できるようになるまで、病気の蔓延を食い止めるための予防手段として、病気の抑制活動を、感染しやすい家畜とその生殖産物(精液、卵子、胚)の移動抑制に重点を置くことを規定している。

[DW編集局]