[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省
元記事公開日:
2024/07/23
抄訳記事公開日:
2024/07/29

五輪仏代表、3分の1近くが学生

Près d'1/3 de nos athlètes sélectionnés pour les Jeux sont étudiants !

本文:

 26日に開幕したパリ五輪について、高等教育・研究省は23日、フランス代表選手875人のうち3分の1に近い、261人が学生であることを明らかにした。同省は、この比率についての各国比較などには言及していないものの、「学問や就職支援などともに、高度な運動能力の研究も振興していく観点から、意義深いことだ」としている。

 同省は、スポーツ・五輪省と共同で高等教育現場におけるスポーツ振興を目指しており、例えば国立スポーツ振興機構(ANS)のファンディングを受け、2024~26年の間に全国の公立大学に計約5,000件のスポーツ施設を設ける計画を推進中である。また1993年9月16日以降に生まれた若年層を対象に、全国の提携スポーツ施設での活動に最大50ユーロを補助する制度「パスポール」(Le Pass’Sport)も導入している。

 現在、国策上重要な分野・領域をリストアップして重点的に研究開発投資を行う「優先研究プログラム」(PEPR、2021年開始)にスポーツ関係は入っていないものの、PEPRの前身にあたるプログラム「PPR」の一つに「ハイ・パフォーマンス・スポーツ」というカテゴリーが設けられ、政府は計12件の関係プロジェクトを採択し、計1,960万ユーロを支援。国立科学研究センター(CNRS)、国立情報科学・自動化研究所(INRIA)、国立保健医学研究所(INSERM)、クレルモン=オーヴェルニュ大学、ソルボンヌ・パリ北大学などの機関が参加していた(各機関の名称はいずれも現在のもの)。

 これらの機関とMESRが「クラブ・フランス」として、五輪期間中の7月27日から8月11日までと同29日から9月8日まで、パリ市19区の「ヴィレット公園」(Parc de la Villette)で情報提供のための展示活動を行う。

[DW編集局]