（2024年7月29日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会は、EUの国家援助規則に基づき、再生可能水素生産を支援する9億9,800万ユーロのオランダの計画を承認した。この措置は、「EU水素戦略」と「欧州グリーンディール」の目標に沿って、再生可能水素の開発に貢献することを目的としている。この計画は、ロシアの化石燃料への依存を減らし、グリーン移行を加速するというREPowerEU計画の目標にも貢献する。

オランダは、国内の電解容量を増やし、再生可能水素の生産を支援するため9億9,800万ユーロの計画を導入する意向を欧州委員会に通知した。この計画は、200MW以上の電解能力の建設を支援することになる。資金援助は、2024年に終了予定の競争入札プロセスを通じて実施される。公募は少なくとも0.5MWの能力を有するプロジェクトに開かれている。

この援助は、投資コストの最大80%の初期投資補助金と5年から10年にわたる変動保険料を組み合わせた直接補助金の形をとる。受益者は、（再生可能水素に関する委任法に規定されている）非生物由来の再生可能燃料（RFNBO）の生産に関するEU基準に適合していることを証明する必要がある。

本計画は、2025年までに500MW、2030年までに3～4GWの電解容量を達成するというオランダの取り組みに貢献する。また、2024年までに少なくとも6GW、2030年までに少なくとも40GWの再生可能水素電解装置を設置するというEUの目標も支援する。

[DW編集局]