（2024年7月25日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会は、ネットゼロ経済への移行を促進するため、持続可能なバイオメタンの生産を支援する15億ユーロのフランスの計画を承認した。この計画は、2023年3月9日に欧州委員会によって採択され、2023年11月20日と2024年5月2日に改正された国家援助による「一時的な危機と移行の枠組み（TCTF）」に基づいて承認された。

フランスは、TCTFに基づき、天然ガス供給網に注入される持続可能なバイオメタン生産を支援する計画を欧州委員会に通知した。この措置は、年間25GWh以上のバイオメタンの生産が見込まれる新規設備に適用される。受益者は、提示されたバイオメタン1MWhあたりの権利行使価格に基づいて、競争的で透明性があり、差別のない入札プロセスを通じて選定される。設備は補助金交付後36か月以内に完成し、稼働を開始する必要がある。この措置により、年間1.6TWhの持続可能なバイオメタンの生産が支援されると期待される。

この計画では、援助は双方向差金決済契約（CfD）の形で提供され、契約期間は15年である。援助額は、受益者の公開買付け（入札額支払い）で決定された権利行使価格と天然ガスの市場価格との差額に相当する。ただし、天然ガスの市場価格が権利行使価格よりも高い場合は、その差額が国に返金される。

[DW編集局]