中国科学技術部は、企業によるイノベーション発展を支援するために、2020年から一部ハイテクパークの企業向けで試行していた「イノベーション・ポイント制度」を全国に展開することを発表した。
ガイドラインによると、企業の研究開発費と増加率、売上高比率や研究開発人員とその比率、特許申請件数、ハイテク製品売上高など18項目についてその企業の設立時期（5年以内、5~10年、10年以上）ごとにポイントを設定している。
この合計ポイントによって、金融機関は融資を円滑に行うことができ、企業側、特にベンチャー企業は資金調達以外に、ファンディングプログラム、優遇税制、土地の使用、人材の採用などに活用できるとしている。
なお、2023年末までに25の省の133のハイテクパークで運用されており、金融機関から企業に対して2,000億元（約4.2兆円）以上の融資が実行されたとしている。

DW編集局