[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI) 
元記事公開日:
2024/08/01
抄訳記事公開日:
2024/08/29

10年間にわたり10万人の青少年の健康調査を行う新規調査研究

New study explores health of 100,000 adolescents over 10 years

本文:

(2024年8月1日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

健康と幸福に寄与する生物学的・社会的影響の理解に向け、新規に「青少年健康調査研究(Adolescent Health Study:AHS)」が開始される。画期的な長期にわたる人口調査とデータ・プラットフォームにより、COVID-19流行後の2020年代の、青少年の思春期から成人期までの健康と発達の軌跡を理解する比類のない機会を提供する。

この調査研究は、UKRIインフラ基金(Infrastructure Fund)から医学研究会議(MRC)を通じて資金支援を受ける。少なくとも10年間にわたって8歳から18歳までの若者10万人以上の健康を追跡し、生物学的データとライフスタイル・データを収集することを目的としている。

思春期は生物学的、認知的、社会的変化の重要な時期だが、現在あまり研究されていないライフステージである。AHSでは、健康と健康格差の生理学的、遺伝的、社会的決定要因を調査するために不可欠な、幅広い背景を持つ人々の参加を確保する。特に、従来十分に調査対象とされていなかったグループを対象とする。

キャシー・サドロー(Cathie Sudlow)教授がこの研究のディレクターに任命され、15年以上にわたり大規模なオープンサイエンスの協同取り組みを主導してきた経験を活かして、今回の6,200万ポンドの投資を指揮する。参加者の募集は主に学校を通じて行われる。AHSのパイロット調査では、参加への障壁だけでなく、公平な参加、保護者の参加、インセンティブ、技術、継続的な関与にも取り組む。

豊富な研究データには、次の情報が含まれる。
・食事
・脳の発達
・思春期のマイルストーン
・若者のデジタル・メディアやソーシャル・メディアとの関わり
・精神衛生上の問題
・喫煙や電子タバコなどのライフスタイル要因

[DW編集局]