[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2024/08/07
抄訳記事公開日:
2024/09/04

米英豪加NZの科学顧問による共同声明

Statement on Harnessing Science and Technology to Address the Challenges of Today and Open Doors to the Future

本文:

(2024年8月7日付、大統領府科学技術政策局(OSTP)の標記発表の概要は以下のとおり)

科学技術を活用して今日の課題に対処し、科学研究システムの連携を向上させるために、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、米国の5人の主席科学顧問が共同で、下記の声明を発表した。

各々の国家を代表する主席科学顧問として、我々は気候変動、健康、安全保障、経済的機会といった現代の最大課題に対処するために科学技術を活用するというコミットメントを表明する。

科学技術は、世界の繁栄を促進し、分断を埋め、全ての人の機会を拡大する上で不可欠なものである。これまで何世代にもわたって、専門家や支持者、企業や政策立案者、個人やコミュニティは、全ての人の利益のために技術を進歩させ、利用するための重要な選択を行ってきた。未来がどのように展開するかは、我々人間の選択に深く関わっている。

誠実に実施される質の高い研究が、意思決定者が信頼できる証拠を生み出すことが極めて重要である。そして、テクノロジーの利点を享受するにはテクノロジーのリスクを管理することが不可欠である。こうした取り組みを通じて、文化的、社会的、および地理的国境を越えて、信頼と共感を構築し、理解を促進することが可能となる。我々はまた、科学技術が国際外交に役立ち、それを促進し、その礎となることを認識している。

6月にオタワで開催された会議では、人工知能とエンジニアリングバイオロジーがもたらす機会と課題について話し合った。我々は、緊急時への備えの改善方法、技術の利用が社会にどう影響しているか理解する上での社会科学の重要性、そして生物多様性と世界の広範な理解のために、地域や先住民の知識がもたらす重要な貢献について考察した。

我々の共同取り組みの中心には、科学技術の恩恵を全ての人に広げるというコミットメントがある。研究とイノベーションにおける開放性、多様性、包摂性を優先することで、複雑な課題に対する新たな解決策が導きだされ、相互のつながりが進む世界において個人やコミュニティの繁栄を支援することが可能となる。

[DW編集局]