[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2024/07/03
抄訳記事公開日:
2024/09/10

ステランティス社がCEAと提携、次世代のバッテリーセル技術の開発へ

Stellantis s’associe au CEA pour développer des technologies de cellules de batterie nouvelle génération

本文:

(2024年7月3日付、原子力・代替エネルギー庁(CEA)による標記発表の概要は以下のとおり)

ステランティス社とCEAは、このほど電気自動車用の次世代バッテリーセルの社内設計に特化した5年間の新たな協力を発表した。この共同研究プログラムは革新的な技術を備えたセルの設計を目指しており、優れた性能、長寿命、二酸化炭素排出量の削減を競争力のあるコストで実現し、バッテリー式電気自動車をより手頃な価格で提供することに貢献する。この協力は、ステランティス社が戦略計画「Dare Forward 2030」の目標達成に向けたコミットメントを示す最新の例の一つであり、同社は2038年までにすべての事業でカーボンニュートラルな企業になることを目指している。

この協力でCEAはエネルギー部門を通じて、脱炭素化のためのイノベーションと先進技術を提供する。研究技術組織(RTO)としてのCEAの目的は、イノベーションと革新的な技術を通じて業界を支援し、パートナーが市場で差別化を進め、競争上の優位性から利益を得ることができるようにすることである。CEAにとっては、ライフサイクル全体を通じてリソースを最大限に活用する先進セルは、持続可能なエネルギーへの移行に関わるCEA全体の戦略の構成要素となっている。

この協力は、ステランティス社とCEAとの20年にわたる協力関係を強化するものであり、画期的な化学成分、CO2排出量の削減、バッテリーの数値モデリング、燃料電池開発、ライフサイクル分析、コネクティビティなど様々な課題も統合している。

ステランティス社の責任者は、同社が本分野の新興企業、研究所、大学、さらにはCEAなどの世界で最も権威のある研究機関と緊密に連携してきており、このCEAとの協力により、飛躍的なバッテリーセル技術の実用化を加速し、安全でクリーン、かつ手頃な価格のモビリティソリューションを提供することができるとしている。

CEAの責任者は、CEAのリチウムイオン電池分野における25年間の専門知識を役立てて設計と製造を加速し、専門知識、スキル、ノウハウ、ビジョンを共有して最先端のセル技術を詳細に理解することを目指しているとしている。

[DW編集局]