（2024年9月2日付、英国研究・イノベーション機構（UKRI）の標記発表の概要は以下のとおり）

UKRIの新設の研究会議横断型（cross research council responsible mode：CRCRM）パイロットスキームの第一ラウンドについて、36件のプロジェクト採択が決定した。有望な新規学際的研究を触発するように企画されたこれらのプロジェクトには合計3,240万ポンドが措置され、胆管がんの治療、有毒有機汚染物質の分解、海洋生態系管理に役立つ歴史的記録、児童のデジタルデータを保護する技術などの研究が進められる。

さらに、第二ラウンドのファンディングがこのほど開始され、今後あらたに3,250万ポンドが利用可能になる。CRCRMパイロットスキームは、研究コミュニティから生まれる新しい創造的・学際的なアイデアを支援するもので、以下に取り組んでいる：
・ 既存の学問的思考では不可能な新しい研究、アプローチ、方法論を解き放つ
・ 既存のUKRI対応型スキームを通じて現在ファンディングされていない、新しい予想外のタイプの学際的研究を奨励する
・ 参加分野に変革をもたらす可能性のある研究、または新しい分野の創出につながる研究を支援する

（プロジェクトの例）
■ 胆管がん治療用の新しいヘビ型ロボット
胆管癌の診断・マッピング・治療のための画期的な技術である、ヘビ型ロボット、ワイヤレス電気治療を開発する

■ 子供たちによる自分の個人データの把握・利用
学校、エディンバラ動物園、グラスゴー科学センターの3歳から8歳までの子供たち270人と協力し、子供たちが触れたり、探索したり、話したり、学んだりできる個人データの物理的な表現を構築する

■ 持続可能な海洋管理における歴史的知識の活用
20世紀半ばに崩壊した北東大西洋の海洋生態系の根本的に重要な要素である大西洋ニシンに関する歴史的データに焦点を当てる

[DW編集局]