（2024年9月21日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり）

2024年9月21日、バイデン大統領は、インドのモディ首相、豪州のアルバニージー首相、岸田首相を米国に招き、第4回クアッド首脳会合を開催した。世界の利益のための力になることを目的に設立されたクアッドは、インド太平洋全域のパートナー国に利益をもたらすプロジェクトを実施している。本日確認された主な協力イニシアチブのうち、重要・新興技術を中心とした取り組みには次のようなものがある。

クアッド・がん・ムーンショット（Quad Cancer Moonshot）：
インド太平洋地域で、がんによって失われる命を減らすため、官民のリソースを活用する集団的な取組みを開始する。

オープンな無線アクセスネットワーク（RAN）と5G：
信頼できるオープンRANに関する協力を拡大し、アジアオープンRANアカデミー（AORA）など東南アジアや南アジアでの取り組みを推進する。また、ツバルにおける5G展開のための支援も検討する。

人工知能（AI）：
AI、ロボット工学、センシングを活用して、農業アプローチの変革に向けた先端的な共同研究を推進する。

バイオテクノロジー：
AI技術を活用して、生物が持つ多様な能力の発見と活用を促進する「バイオ探索（BioExplore）イニシアチブ」を推進する。

半導体：
半導体サプライチェーンにおけるリスクに対処するための協力を促進するため、「半導体サプライチェーン・コンティンジェンシー・ネットワーク」に関する協力覚書が締結された。

クアッド・インベスターズ・ネットワーク（QUIN）：
2023年のクアッド首脳会議で立ち上げられた非営利イニシアチブであるQUINは、重要技術と新興技術への投資を加速し、各国の投資家、起業家、技術者、公的機関を結びつけ、共通の価値観に沿ったイノベーションを支援する。今年は重要鉱物、再生可能エネルギー、サイバーセキュリティ、航空宇宙セクターにおいて、10件の主要な戦略的投資とパートナーシップを支援した。

[DW編集局]