[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2024/09/21
抄訳記事公開日:
2024/10/23

米印が「包括的グローバル戦略的パートナーシップ」を推進

Joint Fact Sheet: The United States and India Continue to Expand Comprehensive and Global Strategic Partnership

本文:

(2024年9月21日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、バイデン大統領とインドのモディ首相は2国間会談を行い、「米印包括的グローバル戦略的パートナーシップ(U.S.-India Comprehensive Global and Strategic Partnership)」について、民主主義、自由、法の支配、人権、多元主義、機会の平等に軸足を置くことを確認した。また両首脳は、「重要・新興技術に関する米印イニシアチブ(Initiative on Critical and Emerging Technology (iCET))」が、主要技術分野における戦略的協力の深化と拡大に成功したことを称賛した。そして両首脳は、「クアッド」や、重要産業での強靭なサプライチェーンを構築するために開始された「米印韓の技術対話」を含め、志を同じくするパートナーとの協力強化を強調した。

両首脳は、両国政府に対し、輸出規制への対応、ハイテク通商の強化、両国間の技術移転に対する障壁の低減に向けた努力を倍加させるとともに、「米印戦略的貿易対話(India-U.S. Strategic Trade Dialogue)」を通じて、技術安全保障に取り組むことを指示した。また、二国間サイバーセキュリティ対話を通じて、サイバースペース協力のための新たなメカニズムを承認した。加えて両首脳は、小型モジュール原子炉技術の開発を含むクリーンエネルギーの製造と普及を拡大することを約束した。

会合で確認された両国の主要な技術提携計画は以下のとおり。
▽インド半導体ミッション(ISM)の支援およびバーラト・セミコンダクター、3rdiTech、米国宇宙軍の技術提携に基づく、先進的なセンシング、通信、パワーエレクトロニクス向け半導体製造工場の設立合意
▽米グローバルファウンドリーズによるインド拠点の設立や、米国務省とインド半導体ミッション(ISM)との連携など、強靱な半導体サプライチェーン構築に向けた取り組み
▽米フォード自動車によるチェンナイ工場の輸出拠点化など、産業界におけるサプライチェーン強靱化の取り組み
▽米NASAとインドISROによる国際宇宙ステーション上での共同科学研究
▽5年間で9,000万ドル以上の米印グローバルチャレンジ研究所への投資
▽米印先端材料研究開発フォーラムの立ち上げ
▽米国立科学財団(NSF)とインド科学技術省(DST)による、次世代通信、コネクテッドカー、機械学習などの分野での米印共同研究プロジェクト11件への総額500万ドル以上の支援
▽米NSFとインド電子情報技術省(MeitY)による、半導体、次世代通信システム、持続可能性とグリーンテクノロジー、インテリジェント交通システムの分野での米印共同研究プロジェクト12件への総額約1,000万ドルの支援
▽米NSFとインドバイオテクノロジー省(DBT)による、バイオ分野での米印共同研究プロジェクトの募集開始
▽米印科学技術基金(IUSSTF)を通じた人工知能(AI)と量子に関する17件の新たな助成
▽IBMのプラットフォームをインド政府のスーパーコンピューターに適用するための覚書締結
▽アジアオープンRANアカデミー拡大のための700万ドルの投資計画など、次世代通信に関する広範な協力
▽米商務省とインド商工省が署名した「イノベーション・ハンドシェイク」アジェンダの下でのイノベーション投資の加速

[DW編集局]