[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立科学研究センター
元記事公開日:
2024/10/07
抄訳記事公開日:
2024/11/11

CNRS、OISTと共同ラボ設置へ サンゴ礁の多様性研究

Le CNRS ouvre un laboratoire international au Japon dédié à la biodiversité des récifs coralliens

本文:

 フランス国立科学研究センター(CNRS)と日本の沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、サンゴ礁の多様性について研究する国際共同ラボ「EARLY」を設立することで合意した。10月7日、両機関のトップが京都市で会談し、覚書を交わした。

 CNRSはこれまで日本国内で共同ラボを11か所設けており、今回の「EARLY」で12か所目となるが、OISTとの共同設置は初めて。

 CNRSによると、「EARLY」は「An Eco-Evo-Devo perspective on corAl Reef fishes Life cYcle」から命名。ラボはOIST構内に置くとともに、CNRSとソルボンヌ大学が共同で活動しているバニュリュス=シュル=メール海洋研究所のチーム、およびCNRSと高等研究実習院(EPHE)とペルピニャン=ヴィア・ドミティア大学の3者が島嶼研究・環境実験センターに設けているサンゴ礁研究のユニット「CRIOBE」と連携して、研究を進めるとしている。

 今回の合意について、CNRSは「海洋生態系を守るための重要な転機となる合意であり、科学的にも、生物多様性の持続的なマネジメントの面でも、明るい影響をもたらすはずだ」としている。

【写真】合意の覚書に署名する、CNRSのアントワーヌ・プティ理事長(左)とOISTのカリン・マルキデス学長(10月7日、京都市で)(CNRS東京事務所提供)

[DW編集局]