[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2024/11/26
抄訳記事公開日:
2025/01/08

フランス2030:具体的な変化を加速する「未来の技能と職業」プログラム

France 2030 : Compétences et métiers d’avenir, un accélérateur concret du changement

本文:

(2024年11月26日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)

アストリッド・パノジアン=ブーヴェ労働・雇用大臣と「フランス2030」を所管するSGPIのブルーノ・ボネル長官(事務総長)は、「未来の技能と職業」プログラムの62人の新しい受賞者を発表するとともに、このプログラムのこれまでの2つのシーズンの成果も提示した。政府、労働・雇用大臣のほかアンヌ・ジュヌテ国民教育大臣、パトリック・エゼル高等教育・研究(MESR)大臣も、フランスが抱える多くの課題、特に社会、経済、環境における移行に対応する上で必要とする人材の課題に対処していくためにすべての関係者の能力を称えた。 2024年11月26日および27日に工学系グランドゼコール「アグロパリテック」(AgroParisTech)で開催された政府の5か年投融資計画「フランス2030」 の「未来の技能と職業」の受賞者の全国会合において発表した。

◆「未来の技能と職業」プログラム:将来のスキルを磨くという前例のない共同の挑戦

若者と従業員のスキルアップは、現在取り組んでいる社会的、経済的、エコロジカルな移行を成功させるための最初の手段の1つである。これにより、新たな分野や将来の専門職の職能ニーズに対応して研修内容を迅速に適応させ、経済と企業の機能に不可欠な人的資本全体を強化することができる。パノジアン=ブーヴェ労働・雇用大臣は、「これらのプロジェクトとその資金調達は、フランスの業界にとって非常に重要であり、55万人以上、特に工業界では6万人の欠員がある中で若者や従業員を、必要としている職種や、エコロジー、デジタル、産業における革命に対応するための将来の職種に就業させていくことが不可欠である」と述べた。

フランス2030の一環として、2021年以降、小型原子炉、カーボンフリー水素、再生可能エネルギー、工業の脱炭素化、食料・農業、健康、デジタル技術、宇宙、海底または文化的・創造的コンテンツという戦略的セクターに沿った研修プロジェクトを設定し支援することにより、関心表明公募「未来の技能と職業」は、フランスの再工業化と主権の問題に大きく貢献している。

◆「未来の技能と職業」:研修を支援するための前例のないリソースと動員

このプロジェクトの第1シーズンが大成功を収めた後、大統領は2023年6月に第2シーズンを開始し、申請手続きを簡素化して意向表明書簡によることとした。この簡素化により、企業、地方自治体、研修機関、アカデミー、大学、職業専門学校(campus des métiers)などのステークホルダーの前例のない動員ができるようになり、400通以上の申請が受理され、審査された。第2シーズンでは、すでに62の新規プロジェクトが約3億4,500万ユーロの資金に対して選ばれており、3年前にプログラムが展開されて以来、合計182の研修プロジェクトが実施された。エゼル大臣は「このフェーズでは、MESRがすでに資金的手当をされたプロジェクトや国全体で占めている状況を考慮に入れて、全国的なニーズと地元の社会経済的関係者によって表明されたニーズとのバランスを確保しながら、より細かい采配をふっている。このことは、高等教育機関や研究機関が、より自律性を持って自らの研修の提供を構造化し、発展させるために、これらの機関に対する信頼が関わってくる」と述べた。

[DW編集局]