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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相府投資総務庁(SGPI)
- 元記事公開日:
- 2024/11/29
- 抄訳記事公開日:
- 2025/01/07
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AI行動サミット:「AIコンバージェンス」チャレンジの立ち上げ
Sommet pour l’action sur l’intelligence artificielle : lancement des défis « Convergence IA »
- 本文:
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(2024年11月29日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)
2025年2月10日、11日にパリで開催されるAI(人工知能)行動サミットに先立ち、クララ・シャパーズ人工知能・デジタル担当副大臣、アンヌ・ブーベロAI行動サミット担当大統領特使、「フランス2030」を所管するSGPIのブルーノ・ボネル長官(事務総長)が「AIコンバージェンス」チャレンジの立ち上げを発表した。学術および産業のエコシステムに活気をもたらし、世界中のイノベーションを支えている具体的な基盤を整えることを目指す。
これらのチャレンジの目的は、技術的、社会的に難易度が高いとされる問題に焦点を当ててプロジェクトを推進し、人類全体にとってAIが有用であると示すことである。さらにエコシステムを連携させ、すべてのセクターに関連するAI技術がもたらすビジョン、ソリューション、魅力的なアイデアを引き出す大きな機会にもなる。AIのコンバージェンスは進行中であり、すでにアクセラレータや差異化要因としての潜在能力を最大限に発揮しつつある。
分野を問わず、研究者、エンジニア、実業家、イノベーターのなかで、AIを使って未解決の問題に対応する野心的なプロジェクトを持っている人は、応募してチャレンジすることが求められている。選ばれたチャレンジは、上記サミット期間中に将来の展望が開けることも考えられる。
これらのチャレンジの目的は、AIの問題に対応する以下の5つの課題に対応して、本サミットが優先する革新的なソリューションの開発を促進することである。
▽公益のためのAI
▽仕事の未来
▽イノベーションと文化
▽信頼できるAI
▽グローバルAIガバナンス。フランスが主催する上記のAI行動サミットは、AIの開発と展開が、社会、経済、環境の利益のために、そして公共の利益および公共財の尊重のために進められるよう、具体的な行動に焦点を当てている。国家元首、政府首脳、国際機関の長、中小企業、大企業、学術界の代表者、研究者、専門家、非政府組織、アーティスト、その他市民団体から参加する。
シャパーズ副大臣は「倫理的で持続可能かつ包摂的で信頼できるAIという第三の道を切り開きたい。このような条件下であれば、AIはこの社会、経済、行政、そして一般的な用途に完全に採用されるであろう。『AIコンバージェンス』チャレンジが立ち上げられたことを歓迎する」と述べた。
ブーブロ大統領特使は、「AI 行動サミットは、AIをすべての人、社会、そして地球に役立たせるため結束して取り組むことを目的としている。AIは、研究者同士の競争や、研究と産業界の協力を通じて、数十年にわたって進歩してきた。『AIコンバージェンス』チャレンジは、本サミットが国内的、国際的なエコシステムの活力を基盤とし、同時にAIによって具体的な問題を解決するために取り組んでいる世界中の才能を結集する機会となる」と評価した。
ボネル事務総長は、「『AIコンバージェンス』チャレンジは、AIにより、生活のあらゆる側面が具体的に改善されていく世界を見せてくれるユニークな機会となる。技術的な課題への挑戦は、よりレジリエントで持続可能な世界に向けて経済的、社会的、社会的慣行を変革するために、新しい世界の形を求めることでもある。AIがもたらす計り知れない機会を通じて、すべての国民にとってより良い未来を共に構築することが期待される」と述べた。
[DW編集局]