[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/12/16
抄訳記事公開日:
2025/01/21

欧州委員会、IRIS²セキュリティ衛星システムの導入に向けた次のステップ

Commission takes next step to deploy the IRIS² secure satellite system

本文:

(2024年12月16日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は、290機の衛星からなる多軌道衛星コンステレーションである「衛星によるレジリエンス、相互接続性、安全性のためのインフラ(IRIS²)」の委託契約をSpaceRISEコンソーシアムと締結した。このパートナーシップにより、EUの新システムの開発、展開、運用が行われる。これは、欧州の主権と安全な接続に向けた重要な一歩である。

IRIS² は、セキュリティ、安全性、レジリエンスに関する差し迫った長期的課題に対処するために設計された、EUの3番目の主力プログラムである。IRIS² は、政府ユーザーに高度な接続サービスを提供し、EU全体の接続ギャップを埋めることで、欧州の戦略的自律性と技術的リーダーシップを支える。

IRIS² システムでは、中軌道(MEO)衛星と低軌道(LEO)衛星の両方のユニークな利点を活用する。この最先端の衛星コンステレーションは以下を提供する。

・EU加盟国および政府機関向けの安全な接続サービス
・民間企業と欧州市民向けの高速ブロードバンド(接続が困難な地域も含む)

この野心的なプロジェクトの実施を委託されたSpaceRISEコンソーシアムには、SES SA、Eutelsat SA、Hispasat S.A. という欧州の3大衛星ネットワーク事業者が含まれ、衛星通信エコシステムの欧州の下請会社のコアチームがサポートしている。

[DW編集局]