[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領科学技術諮問会議(PCAST)
元記事公開日:
2024/12/14
抄訳記事公開日:
2025/01/15

PCAST、米国の地下水資源のレジリエンス強化に関する報告書を発表

PCAST Releases Report on Strengthening America’s Groundwater Resilience

本文:

(2024年12月14日付、大統領科学技術諮問会議(President’s Council of Advisors on Science and Technology: PCAST)の標記発表の概要は以下のとおり)

PCASTは米国の地下水資源に関する新たな報告書を発表した。地下水は地下の帯水層に存在し、米国の飲料水のおよそ半分を供給しており、農業生産を支え、全米の経済に活力を与えている。しかし、枯渇、汚染、限られたデータシステム、熟練労働者不足、気候の変化による帯水層への影響などの課題が、長期的な存続を脅かしている。これらの課題が解決できなければ、コミュニティはきれいな水への信頼できるアクセスを失うリスクに直面し、食料生産に負担をかけ、基幹産業を混乱させ、全米の広範囲にわたって経済的影響を引き起こす。

本報告書の主な提言は以下のとおり:
▽ 地下水の安全性と持続可能性に関する省庁間ワーキングルグープを設置し、地下水と地表水のデータ、モデリング、リスク評価を統合することで、地方レベルで情報に基づいた決定や計画を促進する
▽ 水の涵養、保全、汚染緩和、持続可能な使用のための革新的な地下水技術の研究を拡大する
▽ 部族地域を含め、地域に適合した拠点のネットワークを作り、地域特有の知識を共有し調整をサポートする
▽ 持続可能な地下水管理のための連邦政府によるインセンティブプログラムを策定し、帯水層の修復、水効率の改善、持続可能な管理慣行を支援する
▽ 地下水資源を含む自然資本の価値の算出方法を開発し、その算定を費用対効果分析と政府全体の計画に統合する
▽ 現在と将来の課題に取り組むため、地下水の科学と管理に精通した専門家を採用し、育成し、維持するキャンペーンを立ち上げる

[DW編集局]