[本文]
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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 財務省
- 元記事公開日:
- 2014/12/03
- 抄訳記事公開日:
- 2014/12/12
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2014年秋の予算編成方針(Autumn Statement 2014): ジョージ・オズボーン財務大臣の演説
- 本文:
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英国財務省の2014年12月3日付標記発表記事では、ジョージ・オズボーン(George Osborne)財務大臣の標記演説の全文を掲載している。以下は、演説の中から科学技術、イノベーションに関連する部分を抜粋して要約したものである。
[実業界]
我々は政府支出及び福祉事業のさらなる削減を図り、税収の確保に努める。しかし究極のところ、我々の生活水準は、世界における英国の収益に依存するため、生産性を上げなければならない。我々は実業界を後押しし、科学を支援し、インフラに投資する措置を講じる。
小規模企業等への金融・税制上の優遇措置のほか、英国企業がさらなる研究開発を実施できるよう支援したい。これはわが国の生産性向上にとって極めて重要である。今回、研究開発税額控除を中小企業に対しては230%に、大企業に対しては11%に増やす。
[科学]
科学の発展はそれ自体が支援する価値のある人類の努力であるが、経済発展にも極めて重要である。2010年の「世界イノベーション指数」ランキングで英国は14位だったが、現在(2014年度)は第2位である。しかし我々の目標は1位になることである。
1年前、大学の学部生の総数に関する任意上限を撤廃した。今回の改革では、大学院生も支援対象とする。これまでは(大学院生が)利用できる資金支援がほとんどなく、大学院課程の前払費用が貧困層出身の優秀な学生(の目標)を阻んできた。今回、すべての分野に対し最大1万ポンドの政府支援の学生貸付を利用可能にする。初めての試みであるが、修士課程を履修するすべての若者が対象である。
科学界の研究施設に対する最大の継続投資プログラムには60億ポンドを割り当てる。これには先進材料探究から、老化に関する画期的研究、宇宙探査に至るまで、重要な新規の科学的課題に対する資金も含まれる。
[北部パワーハウス]
イングランド北部において多数の新規研究投資が実施される。その目標は、北部の大都市を一体化して、首都の強みを補完する北部パワーハウスを建設することにある。
英国政府は6ヶ月前からこの構想に着手し、高速鉄道計画「High Speed 3」を提案、報告、ゴーサインを出した。今週にはイングランド北部全域における他の道路や鉄道の改修に数十億ポンドの投資を約束する。
今回、マンチェスターにある先進材料科学に関するサー・ヘンリー・ロイス研究所の支部を、リーズ、リバプール、シェフィールドに新設するため、2億5,000万ポンドの大型投資を約束する。またニューキャッスル大学で実施されている老化研究、ハートリーのビッグデータ・コンピューティングも支援する。
北部の産業界に対しては、新規に高価値製造技術研究への投資を行う。また、専門学校の新設も支援する。
北部のシェールガス資源が北部の将来への投資に活用されるよう、イングランド北部向けの政府系ファンド新設を発表する。
※なお同日英国財務省が発表掲載した記事(下記URL参照)には、2014年秋の予算編成方針に盛られた主要16項目について、その概要が示されている。そこでは、科学への投資として59億ポンドが維持される旨言及されている。
https://www.gov.uk/government/news/autumn-statement-2014-16-things-you-should-know
[DW編集局]