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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2025/02/25
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/02
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欧州委員会、EU・インド科学技術協定の評価報告書を発表
- 本文:
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(2025年2月25日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は2025年2月25日、2020年から2025年までのEU・インド科学技術協定の評価報告書を発表した。この報告書では同協定が、研究・イノベーションの主要領域での協力を促進する上で協定重要な役割を果たしたとしている。また、エネルギー、健康、水、ICT、イノベーションの分野における共同研究を推進するための法的および政治的枠組みも示している。注目すべき取り組みとしては、スマートグリッド、ワクチン開発、廃水処理、人工知能への支援などが挙げられる。
国際頭脳循環は、この協力関係の重要な柱である。600件を超えるマリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクション(MSCA)助成金がインドの研究者に授与され、インドはこのプログラムにおいてEU域外の国の中でトップの地位を占めている。インドの研究者は、欧州研究会議(ERC)助成金のEU域外受給国の中で上位5位にランクされており、EUとインドの学術研究交流の強さを浮き彫りにしている。
この強力な協力関係は、88件のHorizon 2020およびHorizon Europeプロジェクトへのインドの参加にも反映されており、研究・イノベーションの進歩に大きく貢献している。
さらに、2023年2月6日に設置されたEU・インド貿易・技術評議会(TTC)は、グリーン技術、デジタルガバナンス、貿易に関する協力をさらに強化している。
この報告書では、これまでの進捗を踏まえ、より明確な予算配分、TTCとの連携の改善、戦略的パートナーシップの強化を推奨している。
2025年2月27日にデリーで開催されるTTC閣僚会合で成果を報告し、次期(2030年まで)の成果物について合意する予定である。現在議論されている分野には、海洋プラスチックごみ、廃棄物由来のグリーン水素、電気自動車用バッテリーのリサイクル、電気自動車充電インフラの相互運用性、廃水処理に関する共同研究などがある。
[DW編集局]