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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相府投資総務庁(SGPI)
- 元記事公開日:
- 2025/02/25
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/31
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フランス2030:「健康データチャレンジ」の受賞プロジェクト5件の発表
- 本文:
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(2025年2月25日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は、以下のとおり)
革新的な健康ソリューションの開発と共有を促進するため、ヘルスデータハブ(HDH)は、SGPI、首相府医療イノベーション庁(AIS)、デジタルヘルス代表部(DNS)、フランス公共投資銀行(Bpifrance)と協力して、2025年に保健衛生関連の五つの新しいデータチャレンジの組織化することを支援している。
HDHは設立以来、データ科学コンペティションに取り組んでおり、利用可能なデータを分析して保健衛生のテーマに関する革新的ソリューションの開発を目指している。
HDHは、SGPIなどのパートナーとともに、HDHが選んだテーマにもとづき、医療セクターに向けてデータチャレンジに取り組むプロジェクトを定期的に募集している。2020年にこのイニシアチブが開始されて以来、コンペティションが6回開催され、世界中からデータ科学者が集まり、様々な医療問題に取り組んでいる。
2023年7月、HDHとパートナーは、2025年6月までの新たなプロジェクトの公募を開始した。2024年初頭の最初のラウンドでは、人工知能(AI)ツールを健康に活用する新しいプロジェクト5件を選定した。なお、最終採択は2025年6月に行われる予定。
医療に関わる機械学習ソリューションを用いた受賞プロジェクト5件は、以下のとおり。
▽ML-KIDCARプロジェクト(IHU ICAN)は、手術データを用いて心臓手術後の急性腎障害の発生を検出できるディープラーニング(深層学習)モデルの開発を目指す。
▽MYOCARDIAプロジェクト(MIRACL.ai)は、心臓MRIを用い急性心筋炎を正確に分類できるアルゴリズムの開発を目指す。
▽OutsAIderプロジェクト(パリ精神医学および神経科学大学病院)は、メンタルヘルスとアール・ブリュット(正規の芸術的教育を持たない人による作品)の関連性を研究し、その作品を特徴付け、精神医学的診断と関連付けるAIソリューションの開発を目指す。
▽AID-Oralプロジェクト(AP-HP)は、肉眼では見えない口腔病変の写真上の形態学的および構造的特徴を抽出、分析し、診断や悪性化のリスクと関連付けるアルゴリズムの開発を目指す。▽RESPRED-UCプロジェクト(フォッシュ病院)は、尿路上皮膀胱がんの病理組織学的なデジタル画像に基づいて、免疫療法への反応を予測できるAIソリューションの開発を目指す。
これら五つの受賞プロジェクトは、政府の投融資計画「フランス2030」の財政支援と、HDHからの様々な支援を受ける。
▽AIアクション・サミットで脚光を浴びたデータチャレンジ「CytologIA」
11月25日から6週間にわたって行われたコンペティションの「健康データチャレンジ」の採択では、特にフランス語圏細胞血液学グループ(Francophone Group of Cellular Hematology)とアルゴスコープ(Algoscope)が、「CytologIA」プロジェクトに選ばれた。12月12日にはアルゴスコープ(Algoscope)が、革新的なアプローチによりSGPIによって高く評価され、「AIコンバージェンス」チャレンジの一部として「CytologIA データチャレンジ」に選ばれた。これらのチャレンジの成果は、2025年2月10日、11日にパリで開催される「AI行動サミット」で発表された。
[DW編集局]