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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2025/03/26
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/25
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トランプ大統領、米国の科学技術事業の再興に向けた課題への取り組みをOSTP局長に指示
A Letter to Michael Kratsios, Director of the White House Office of Science and Technology Policy
- 本文:
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(2025年3月26日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
トランプ大統領は、大統領府科学技術政策局(OSTP)のマイケル・クラチオス(Michael J.K. Kratsios)局長宛ての書簡で、米国の科学技術事業を再興するため、3つの課題に取り組むよう指示した。
科学の進歩と技術革新は、米国の発展を支えてきた二大原動力であり、マンハッタン計画は原子力時代の幕を開け、アポロ計画は宇宙開発競争に勝利をもたらし、インターネットはデジタル社会への扉を開いた。今、米国の技術革新の黄金時代を迎え、かつてないほど安全で健康的で豊かな国を実現し、米国の偉大さを取り戻し、すべての国民に「アメリカン・ドリーム」を再びもたらす。
前世紀の成功は偶然ではない。第二次世界大戦末期、フランクリン・ルーズベルト大統領は科学顧問のバネバー・ブッシュ(Vannevar Bush)博士に書簡を送り、新たな知的フロンティアを開拓し、平和時における科学発展を主導するよう求めた。博士の提言は、政府・産業界・学界の連携を基盤とする米国独自の成功モデルを築き、人類史上最も偉大で生産的な国家に導いた。
しかし現在、海外の競争国が米国の技術革新と知識創出における地位を脅かしつつある。今こそ、かつての緊迫感を取り戻し、原点に立ち返り、これからの世紀に向けて、科学技術基盤を再興すべき時である。ルーズベルト大統領がブッシュ博士に託したように、クラチオス局長に米国の科学技術基盤を再興するための次の3つの課題に取り組むよう求める。
1.米国が人工知能(AI)、量子情報科学、原子力技術といった重要な新興技術において、他の追随を許さない世界的リーダーとしての地位を確立し、潜在的な競争国に対する優位性を維持するにはどうすべきか。
2.真理を追求し、事務負担を軽減し、研究者が画期的な発見を成し遂げられるよう支援することで、米国における科学技術事業を活性化するにはどうすべきか。
3.科学の進歩と技術革新を経済成長に結びつけ、全ての米国人の生活を向上させるにはどうすべきか。 [DW編集局]