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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国 北京市人民政府
- 元記事公開日:
- 2025/04/01
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/21
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2025年中関村フォーラムで19の主要な科学技術成果を発表
- 本文:
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3月31日、2025年中関村フォーラムでの主要科学技術成果特別発表会では、基礎研究は科学技術・イノベーションの源泉として、世界の科学技術の最前線、経済の主戦場、国家の重大なニーズ、人々の生命と健康をターゲットにした4つの分野における19の主要な科学技術成果を発表した。
懐柔総合性国家科学センターでは、北京大学のチームが主導する「軽元素量子材料プラットフォーム」のメンバーが固相からの原料供給による界面でのエピタキシャル成長法を開発し、「格子物質移動-界面成長」と名付けた。この方法により、結晶成長における欠陥を低減することができ、関連する機器の開発とパイロット生産を完了した。
清華大学からスピンアウトした華翊量子科技公司は、2次元イオン量子ビットアレイに基づくイオントラップ型量子コンピュータの試作機を完成させた。今後、ハードウェアの性能向上と関連する研究機関と協力し、バイオメディカル、通信、金融、サイバーセキュリティなどの分野における量子技術の応用を模索し、量子コンピューティングの応用研究と産業での実装を進めている。
北京郵電大学が主導する産学連携の研究プラットフォームである天算星座は、衛星と地上のAIとの共同推論から、軌道上の目標認識精度を50%以上向上させ、衛星からのデータ量を90%以上減らすことができる。
清華大学のチームが開発した「手・目・脳」が協働する統合型移動ロボットは、有人宇宙飛行や月探査などの国家重大プロジェクトの部品の製造などに使用されている。
国家電網公司は、洋上風力発電のための直流送電網構築および送電技術の先駆者で、200キロメートルを超える深海風力発電の数百万キロワットを安定的かつ効率的に陸上の送電網に送電することができた。
2024年には北京の健康・医療産業の規模が1兆元を超える見込みで、医療機器業界はイノベーションと発展の勢いが強い。
華科精准将医療設備公司と清華大学が開発した脳神経・脊椎脊髄外科手術支援ロボットはその代表例の一つで、てんかんや脳腫瘍などの繊細な脳神経外科手術だけでなく、精度0.1mmの脊椎手術も可能となった。
脳科学の分野では、北京脳科学研究所が開発したブレインマシンインターフェース「北脳1号」は、128のチャンネルから信号を同時に収集できることに成功した。今後、運動機能障害者の制御の実現や、言語障害者のコミュニケーション能力の構築に役立つことが期待される。放射性医薬品は共有結合技術により、高い有効性と低い毒性副作用の両方を実現しながら、放射性医薬品の腫瘍への送達効率を 10 倍以上に高めることができる。神経膠腫の標的薬により、神経膠腫患者の生存率は2倍になり、病気の進行リスクは半分に減少する。
4つの分野における19の主要な科学技術成果は下記のとおり。
◇世界最先端の科学技術に立ち向かう
・世界トップクラスの成果を達成した中国の宇宙開発
・ 脳の視覚原理を模倣した「天眸チップ」開発
・固相拡散による界面結晶成長法の開発
・100量子ビットのイオントラップ型量子コンピュータの試作
◇経済の主戦場に立ち向かう
・朱雀2号の改良型液体酸素メタンロケット
・宇宙軌道上実験プラットフォーム
・スマートでシンプルな6Gネットワークシステム
・北汽福田の水素燃料大型トラック
・サステナブルな科学衛星
◇国家の重大ニーズに立ち向かう
・統合型移動ロボット
・洋上風力発電のフレキシブル直流コンバータ設備
・天然ガスハイドレートと超浅層ガスの共同試掘
・大型高温超伝導コーティング装置
・大型希釈冷凍機
◇人民の生命と健康に立ち向かう
・ブレインマシンインターフェース「北脳1号」
・放射性医薬品の共有結合技術
・脳神経・脊椎脊髄外科手術支援ロボット
・神経膠腫標的薬
・ARCバイオカップリング技術 [DW編集局]