[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/03/21
抄訳記事公開日:
2025/04/24

UKRI、研究の持続可能性向上のためファンディング・ポリシーを改定

UKRI updates funding policies to improve research sustainability

本文:

(2025年3月21日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKRIは、設備費や資本設備の基準額に対するアプローチを見直し、マッチング資金に関するUKRIの立場を明確にすることで、財務の持続可能性を向上させる。

英国の研究コミュニティは、これらのUKRIによるアプローチの重要な変更、および機関のマッチング資金に関するより明確な指針の恩恵を受けることになる。これは研究とイノベーションにおける長期的な財政上の持続可能性の支援に役立つ。

2025年4月1日より、UKRIはUKRIファンディング・サービスで開始される新たな資金支援の機会に対し、①コスト回収の改善、②資金支援プロセスの合理化、③リソースへのより公平なアクセスの確保、に関する変更を実施する。

■ ポリシー変更の主な内容

・設備費
UKRIは今後、すべての設備購入について総経済コスト(FEC)の80%を負担し、研究プロジェクト全体のコスト透明性を向上させる。例外として、特定のインフラ支援機会のための全額支援対象の設備、国際協力費(OECD開発援助委員会リスト国向け)、機器開発助成金などは、現状のままとなる。

・資本設備の基準額
資本設備の基準額は1万ポンドから2万5,000ポンドに引き上げられる。この金額を超える品目はすべて資本支出として分類され、助成金申請時にその正当性を説明する必要がある。この調整は研究コストの変化を反映し、小規模な購入における管理上の負担を軽減する。

・機関によるマッチング資金
UKRIはまた、研究資金調達における透明性と公平性を確保するため、機関によるマッチング資金に関するより明確な指針を提供する。デフォルトの立場としては、マッチング資金の提供は期待できないことになる。

[DW編集局]