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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Peter Kyle大臣
- 元記事公開日:
- 2025/04/14
- 抄訳記事公開日:
- 2025/05/13
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英国政府、詐欺防止・マネーロンダリング対策・経済成長の促進に向け、量子技術に1億2,100万ポンドを投資
- 本文:
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(2025年4月14日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Peter Kyle大臣による標記発表の概要は以下のとおり)
英国政府は、本日の「世界量子デー」に、犯罪、詐欺、マネーロンダリングへの対策として、量子技術に1億2,100万ポンドを投資し、この分野での世界的なリーダーシップをさらに強化する方針を打ち出した。この資金は、超高性能のコンピュータやセンサーを構築する量子技術の活用を拡大するため、今後1年間にわたって提供される予定である。
今回の投資は、医療やサイバーセキュリティなどの分野で、次世代の研究者がアイデアを実現する機会を与えるものである。詐欺対策をはじめとする量子技術のイノベーションは、将来的に何千人もの雇用や新たなビジネスを創出し、政府の経済政策や「変化に向けた計画」(Plan for Change)」を後押しすることが期待されている。
この取り組みは、英国の「国家量子技術プログラム」における最新の動きである。このプログラムは、初期段階の研究を支援し、量子技術を研究室から市場へと移行させる長期的な取り組みを推進しており、「国家量子ミッション」の実現に向けた道を切り拓くものとなっている。
投資の内訳:
・4,610万ポンド:Innovate UKを通じた、幅広いセクターにおける量子技術利用促進
・2,100万ポンド:国立量子コンピューティング・センターの業務拡張
・1,090万ポンド:産業界における量子技術利用促進に向けた、国立物理研究所のプログラム
・2,360万ポンド:工学・物理科学研究会議(EPSRC)による5つの研究ハブへの資金提供
・1,510万ポンド:量子技術の実社会への応用に向けた、EPSRCによる、量子技術キャリア加速フェローシップ
・430万ポンド:科学技術施設会議による、キャリア初期の研究者と量子分野のトレーニング制度の支援 [DW編集局]