[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府科学局(GO-Science)
元記事公開日:
2025/04/25
抄訳記事公開日:
2025/05/26

フォーサイト報告書『工学的生物学の展望』

Engineering Biology Aspirations

本文:

(2025年4月25日付、政府科学局(GO-Science)の標記発表の概要は以下のとおり)

フォーサイト報告書『工学的生物学の展望(Engineering Biology Aspirations)」は、合成バイオ燃料、窒素固定穀物、未来のファッション、人工培養血液、微生物メタル工場、の5テーマについて専門家に依頼した論考を掲載し、現代の主要課題に取り組むための工学的生物学(EngBio)の可能性に焦点を当てている。

本報告書は、具体的な政策提言を行うものではないが、読者にとって有益な視点を提供し、EngBioの将来像と直面しうる課題を複数提示している。その目的は、政府高官や政策立案者の関心を喚起し、EngBioの可能性に対する理解を促し、広くその価値を共有することである。主なポイントは次のとおり。

・EngBioの将来は非常に有望であり、医療から環境の持続可能性に至るまで、さまざまな分野に革命を起こす可能性がある。
・社会的受容、規制の枠組み、スキル開発などの主要な課題に取り組むことで、生物学の力を活かし、社会と環境に資する革新的ソリューションを創出することができる。英国は、戦略的資金提供と国際協力を通じて本分野に注力しており、世界的な先導役を果たす立場にある。
・今後は、強いリーダーシップを維持し、学際的な連携を推進するとともに、国民の積極的な関与を確保することが不可欠である。こうした取り組みにより、経済成長を促進するだけでなく、より健康的で持続可能な世界に貢献する、活力あるEngBio産業の構築が可能となる。

[DW編集局]