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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/10/28
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/22
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中国東部に頻発するスモッグと青蔵高原の雪溶けとの関連
- 本文:
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2014年10月28日付の「中国科学報」ネット版は、「中国東部に頻発するスモッグが、青蔵高原の雪溶けとの関連性がある」と報じた、本記事ではその概要をまとめる。
10月27日、2014年APEC気候セミナーは南京情報工学大学で開催され、そのテーマは「気候変動に伴う極限気象と水文、水災害マネジメント:科学技術による予報と緊急警報」であった。7か国の50名の専門家が討議に参加した。そのうち、南京情報工学大学の一つの研究課題は「頻発する中国のスモッグは青蔵高原との関連性」で、人為的な汚染の排出が変わらない場合、風力が青蔵高原の影響を大きく受けているという。東部に影響を与える風向きと風力は地球温暖化と青蔵高原の雪溶けと関連がある。
南京情報工学大学物理学院の趙天良教授によると、青蔵高原が暖かくなる現象が海陸温度差の縮小をもたらし、温度差は小さければ小さいほど風が弱くなるという。風が弱いと、秋と冬に空気中の汚染物を吹き飛ばせない。モニタリングデータによると、風のある時は天気がよくなる。冬の風が強くなければ、スモッグが発生する可能性が高い。最後に、専門家によると、風速のスモッグへの影響は主な原因でなく、人為的な汚染物が主犯人だと語っている。
[JST北京事務所]