[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2014/11/28
抄訳記事公開日:
2014/12/15

ハイレベル研究者の受け入れ: 初回の受け入れ対象者決まる

Accueil de chercheurs de haut niveau : les premiers lauréats sélectionnés

本文:

国立研究機構(ANR)の2014年11月28日標記報道発表の概要は以下のとおり。

国際的に研究者が移動する状況の中で、「ハイレベル研究者の受け入れ」プロジェクト公募はフランスの求心力強化を狙いとする。この新たな資金支援手段では、外国の最高級の科学者に国立研究機関における最高の受け入れ環境を提供する。初回選考の結果がこのほど発表され、ハイレベルの高度プロジェクトを主導する世界級の研究者28名が選ばれた。そのうち3分の2は欧州諸国出身である。

ANRに提出された190件の提案は大半が欧州の研究機関からの応募(68%)で、そのうちイタリアの研究所からが10%を占める。北米からの応募も23%と大きい。アフリカ、アジア、南米からの応募も一部ある。応募者の30%がフランス国籍の研究者で、その他の欧州国籍が45%である。受け入れ決定者の分布も同様で、欧州各国の機関出身の研究者が75%(ドイツが15%、英国が15%)で、北米は21%である。受け入れ対象研究者の32%がフランス国籍で、その他の欧州国籍が57%である。

応募提案では、生命科学・医療科学・環境科学(48%)と情報科学・材料科学・工学(38%)および人文社会科学(14%)が拮抗している。採択された28件のプロジェクトでは、40%強を医療・生物学のテーマが占める。

上記プロジェクトにはANRから1400万ユーロが配賦される。ANRが割り当てる資金により、受け入れ対象研究者は3~4年間のフランス滞在、研究チームの構成、フランスではあまり見られない研究テーマに関して強いインパクトと高い目標を備えたプロジェクトの実施が可能になる。この助成金は研究者の給与の一部また全額、および運用・設備費に充てられる。プロジェクトは2015年初めまでに開始される。

[DW編集局+JSTパリ事務所]