（2025年5月20日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会は、Horizon Europeの枠組みにおけるマリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクション（MSCA）が資金を提供するMSCA4Ukraineイニシアティブに対し、1,000万ユーロを追加提供する。この措置は、2025年の公募計画の一環として、2025年5月15日に発表された。

MSCA4Ukraineスキームは開始以来、総額3,500万ユーロの予算の下、ウクライナからの研究者173名に対し支援を提供してきた。

今回の追加予算により、各国の研究機関やコンソーシアムは、ウクライナ出身の博士課程学生およびポスドク研究者の新たな選抜・受入れが可能となる。これにより、彼らはEU加盟国およびHorizon Europe準参加国に所在する学術機関、企業、研究センター、公的機関において、安全な環境のもとで研究活動を継続できるようになる。

MSCA4Ukraineには、組織に対する具体的な支援が含まれており、選抜された研究者を8ヶ月から2年間にわたり受け入れることができる。トレーニング、スキルとキャリア開発の機会、優れた雇用条件、適切な監督が提供できる。また、家族を扶養する研究者を支援するための家族手当と、障がいのある人の参加を支援するための特別支援手当を提供する予定である。

[DW編集局]