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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
- 元記事公開日:
- 2025/06/16
- 抄訳記事公開日:
- 2025/07/09
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NASEM、合理性と機動性の改善に向けた組織再編を発表
- 本文:
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(2025年6月16日付、全米科学・工学・医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine: NASEM)の標記発表の概要は以下のとおり)
NASEMは本日、エビデンスに基づく助言を通じて公共政策に貢献するプログラム部門の大幅な組織再編を発表した。これらの部門は、NASEMの実務を担う機関である全米研究評議会(NRC)内に設置されており、今回の再編は、先週NRC理事会により正式に承認された。
今回の再編は、組織変革に関する専門知識と経験を有する理事会メンバーによる1年間にわたる戦略的分析と計画策定の成果であり、急速に変化する連邦政府の政策・予算環境への対応も背景にある。
NASEM幹部は、本再編の目的について、財政の持続可能性の向上、業務の効率化と効果の最大化、迅速かつ実効性のある対応の実現、重要なプログラムと中核的機能の維持、成長と革新の促進、そして柔軟性の強化であると強調している。
再編後は、現行の5つのプログラム部門の大部分が、「健康・人・場所のためのセンター」と「先進科学技術センター」という2つの新設センターに統合される。各センターには6つのプログラム領域が設けられ、現行と同様に幅広い課題に取り組みつつ、より効率的かつ協働を促進する体制が整えられる。
なお、湾岸地域研究プログラム(Gulf Research Program)および交通運輸研究会議(Transportation Research Board)については、それぞれ独自の運営モデルとミッションを有していることから、引き続き現行の体制が維持される。また、機関全体の活動と戦略的優先事項を統括するため、新たに「国際ネットワーク・協力・安全保障室」、「戦略・エンゲージメント室」、「フェローシップ室」の3室が設置される。
再編は直ちに開始され、今秋には新体制への移行が完了する予定である。同時に、事務・支援部門においても、新しいプログラム構造および現在の財政状況を踏まえた組織の見直しが進められる。
[DW編集局]