[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2025/06/17
抄訳記事公開日:
2025/07/04

NASAとドイツ航空宇宙センターが宇宙医学研究における協力を強化

NASA, German Aerospace Center to Expand Artemis Campaign Cooperation

本文:

(2025年6月17日付、米国航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)の標記発表の概要は以下のとおり)

NASAのジャネット・ペトロ長官代行は、6月16日のパリ航空ショーにおいて、ドイツ航空宇宙センター(DLR)と宇宙医学研究に関する協力継続のための新たな契約に署名した。
この協定は、有人宇宙飛行における放射線対策をめぐる従来の共同研究を基盤としており、NASAがトランプ政権の下で推進する月および火星探査の一環として、長期ミッションにおける宇宙飛行士の宇宙放射線への暴露を最小限に抑えるための重要な取り組みである。

本契約により、DLRは有人宇宙飛行に関する専門知識を活かし、NASAのアルテミスIIミッションにおいてオリオン宇宙船に新型放射線センサーを提供する。このセンサーは、アルテミスIミッションでの技術実証を踏まえたものである。2026年4月までに打ち上げ予定のアルテミスIIは、アルテミス計画における初の有人試験飛行となる。

アルテミスIIによる約10日間の月周回飛行では、DLRが新たに開発した次世代型のM-42拡張(M-42 EXT)放射線検出器4基が搭載され、宇宙飛行士の安全確保に資する重要なデータが収集される予定である。本装置は、宇宙環境下での人間の健康を守るために、NASAとDLRが連携して進める研究の新段階にあたる。

トランプ大統領のリーダーシップの下、米国のアルテミス計画はNASAの探求精神を再び呼び覚まし、国際協力と最先端技術のイノベーションを牽引している。DLRとの継続的な連携と、アルテミスIIにおけるM-42 EXT検出器の実装は、トランプ政権が主導する「探査と革新の黄金時代(Golden Era of Exploration and Innovation)」が、米国の宇宙飛行士を月、火星、そしてその先へと導く新たな道を切り拓きつつあることを示している。

[DW編集局]