[本文]
-
- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2025/06/04
- 抄訳記事公開日:
- 2025/07/07
-
ERA政策アジェンダの実施に関する第2回報告書を発表
- 本文:
-
(2025年6月4日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は、欧州研究圏(ERA)政策アジェンダの第2回報告書を発表した。ERAの下での共同行動(joint action)の優先分野について、この18カ月間における進捗状況ならびにERA政策アジェンダの実施状況を評価するものである。
これは、2022年から2024年のERA政策アジェンダ実施期間中に行われた18カ月単位の第2回目のレビューであり、ERA政策アジェンダの全期間を通じて、EUレベルにおけるERA目標の達成に向けたERAアクションの貢献度についても分析している。
本報告書はERAモニタリング・メカニズムの一環として作成されたものであり、欧州研究・イノベーション協定(Pact for R&I)に基づいて要請された。
本報告書における評価結果によれば、ERA政策アジェンダの実施は著しく進展しており、以下に掲げる4つの優先事項全体にわたり、2022年から2024年の期間を通じてERAの目標達成に大きく寄与したことが確認された:
▽真に機能する知識の域内市場の深化
▽グリーンとデジタルという二重の移行によりもたらされる課題に共同で取り組み、ERAへの社会的参画のを拡大
▽EU全体における研究・イノベーションの卓越性へのアクセスを拡大
▽協調的なR&I投資および制度改革の推進ERAは、各国レベルとEUレベルの政策を調整し、研究インフラを強化し、オープンサイエンスと国際協力を促進することで、研究とイノベーションの統一市場を確立することを目的としている。2000年に欧州委員会の提案「ERAに向けて(Towards a European Research Area)」に基づき設立されたERAは、欧州理事会によって承認され、リスボン条約第179条に明記されている。
なお、2025年から2027年のERA政策アジェンダは、2025年5月23日にEU理事会で採択された。
[DW編集局]