[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省、投資庁、高等教育統計局他
元記事公開日:
2025/06/10
抄訳記事公開日:
2025/07/10

英国、世界有数の技術企業による大型投資を誘致し成長を加速

Raft of tech companies investing in Britain as government vows to unleash growth

本文:

(2025年6月10日付、科学・イノベーション・技術省、投資庁、高等教育統計局、英国研究・イノベーション機構(UKRI)、英国高等研究発明局(ARIA)、Peter Kyle大臣、Jonathan Reynolds大臣による標記発表の概要は以下のとおり)

ピーター・カイル(Peter Kyle)科学技術大臣は、ロンドン・テック・ウィークにおける基調講演において、世界をリードするテクノロジー企業による英国への大規模な投資を発表した。これにより、エディンバラからウォーリック、さらにその周辺地域に至るまで、高給で高度なスキルを要する技術職が数百人規模で新たに創出される見通しである。今回発表された投資案件は、人工知能(AI)からフィンテックまで多岐にわたり、一部の企業にとっては英国に初めて進出するケースも含まれる:

▽Liquidity
米国を拠点とするグローバルAIフィンテック企業。今後5年間で最先端企業に15億ポンドの追加投資を行う計画の一環として、ロンドンに欧州本社を設立予定。
▽InnovX AI
欧州有数のスタートアップ・ハブ。ロンドンにおけるテクノロジー拠点構築のため1,470万ポンドを投資し、30人の雇用を創出予定。
▽Nebius
オランダ拠点のAIインフラ企業。英国のAI分野を長期的に支援する方針を表明し、まずは2億ポンドを投じて南東イングランドにAIファクトリーを設立予定。将来的には数千人規模の雇用創出も視野に。
▽Capgemini
世界最大級のビジネス・技術革新支援企業。継続的な収益成長を背景に、ロンドンに新たな英国本社を開設予定。
▽Netcompany
デンマークのITコンサルティング企業。リーズのオフィス拡張およびエディンバラに新拠点を開設するため200万ポンドを投資。
▽Ekimetrics
フランスのAIソリューション企業。Elevate 2028戦略の一環として英国に850万ポンドを投資し、今後3年間でロンドンに150人以上の雇用を創出予定。
▽Yuno
コロンビアを拠点とするグローバルフィンテック企業。欧州本社をロンドンに設置。
▽Rebeldot
ルーマニアのソフトウェア・技術コンサルタント会社。英国展開を拡大する一環として、ウォーリックに英国法人を設立予定。

その他の関連取り組み:
◆科学技術ベンチャーキャピタル・フェローシップ(Science and Technology Venture Capital Fellowship)
第2ラウンドの応募を開始。王立工学アカデミーとインペリアル・ビジネススクールにより実施される予定。
◆チューリングAI・グローバル・フェローシップ(Turing AI ‘Global’ fellowships)
2500万ポンドの支援により、5名のトップクラスのAI専門家を英国に誘致する新しい試み。
◆Encode:科学のためのAIフェローシップ(AI for Science Fellowship)
2025年秋までに世界クラスのAI研究者を誘致して、英国のAI研究ユニットによる支援と最大500万ポンドの政府資金を与えるもので、ARIAのアクティベーション・パートナー企業であるPillar VCにより実施される。
◆Spinouts Register
2012/2013年度に構築されたデータベースを整備し、すべての大学発スピンアウト企業の「公式」リストを初めて提供する。

[DW編集局]