[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2025/06/24
抄訳記事公開日:
2025/07/24

NSF、次世代製造技術と人材育成に向けた分野横断型研究に2,550万ドルを投資

NSF invests $25.5M in research to drive new U.S. manufacturing technologies and talent pipelines

本文:

(2025年6月24日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは、次世代の米国製造業の実現に向けた基礎研究および人材育成を支援するため、総額2,550万ドルの助成を行うと発表した。

本年度、NSFフューチャー・マニュファクチャリング(NSF FM:Future Manufacturing)プログラムは、36の研究機関および企業を対象に、7件の研究助成と9件のシードプロジェクトを採択した。NSF FMプログラムは、バイオマニュファクチャリング、サイバーマニュファクチャリング、エコマニュファクチャリングといった分野に加え、量子マニュファクチャリングとの学際的な接点にも着目している。

本年度の研究助成では、資源制約下におけるバイオエンジニアリング、AIによる金属スクラップのアップサイクリング、マルチマテリアルの積層造形におけるロボティクスとデジタルツインの活用など、製造能力・材料・システムの革新を目指す基礎研究を支援する。

また、シード助成では、DNAを用いた次世代光量子製造、自律学習ツールによる超伝導回路の開発、藍藻と水を用いた低エネルギーセメント製造、非従来資源からの国内リチウム抽出技術など、製造業の将来を方向付ける新たな概念やパートナーシップを探索する初動的取り組みを支援する。

本プログラムは、分野横断的な連携を重視し、従来の製造手法を超える革新的製造能力の創出を目指している。その投資総額は5年間で1億6,300万ドルを超え、資金はNSFのほぼすべての部局から拠出されており、支援プロジェクトの学際的性格を浮き彫りにしている。発足以来、全米40州・地域に所在する136の研究機関・企業において、475名を超える主任研究者による104件のプロジェクトが採択されている。

[DW編集局]