[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)
元記事公開日:
2025/06/19
抄訳記事公開日:
2025/07/16

英日、核融合エネルギー分野で協力覚書を締結、研究開発や人材育成などで連携

UK-Japan cooperation on fusion energy: memorandum of cooperation

本文:

(2025年6月19日付、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国と日本は6月19日、核融合エネルギー分野における新たなパートナーシップを確認し、英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)と日本の文部科学省との間で協力覚書(MoC)を締結した。この覚書は、研究開発、規制、人材育成、スキルの向上を含む、核融合の主要分野での協力をさらに強化させることを目的としている。

今回の協力は、これまでの主要国とのパートナーシップに基づくものであり、2023年11月の英米間の核融合エネルギーに関する戦略的パートナーシップ、2024年2月の英加間の協力覚書、そして2024年12月の共同意向宣言に基づく英独間の核融合エネルギー研究協定に続くものである。また、2025年1月に英国政府が表明した、核融合研究および国際協力のための過去最大規模となる4億1,000万ポンドの投資とも軌を一にしており、クリーンで持続可能な電力の開発と経済成長の促進を図るものである。

英国核融合クラスターと日本フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)による産業連携・知識交流・人材育成を目的とする覚書、トカマク・エナジー社と古河電工による核融合発電用の重要磁石製造技術に関する合弁事業、そして京都フュージョニアリングの英国本社のカルハム・キャンパスへの移転など、英国と日本の核融合セクターにおける連携の進展が相次いで発表されており、今後の協力関係の強化が期待される。

[DW編集局]