[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2025/07/11
抄訳記事公開日:
2025/08/07

アカデミー会長ら、麻疹流行を踏まえワクチンの科学的知見の共有を呼びかけ

National Academies Presidents Express Alarm Over Unnecessary Suffering and Deaths Caused by Measles Outbreak; Call for Widespread Sharing of Evidence-Based Information on Vaccine Safety and Effectiveness

本文:

(2025年7月11日付、全米科学・工学・医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine: NASEM)の標記発表の概要は以下のとおり)

米国における麻疹の症例数は、2000年にウイルスの根絶が宣言されて以来、過去最高に達している。この状況は、重大な懸念を引き起こすものである。麻疹は予防可能な疾患であり、それによって生じる不必要な苦痛、多くの国民への感染リスクの拡大、ならびに医療制度への負担は、極めて憂慮される事態である。

麻疹がかつて根絶されたのは、予防接種の成功によるものである。現在、ワクチンに対する社会のためらいが、明白かつ差し迫った公衆衛生上の脅威をもたらしている。われわれは、この課題に対応するため、協調して取り組むことを表明する。

公衆衛生当局が、麻疹・おたふくかぜ・風疹に対応するMMRワクチンの安全性と有効性を明確に伝達できるよう、支援されるべきである。われわれは、医療・科学分野の専門家に対し、ワクチンの安全性と有効性に関するエビデンスに基づいた情報を、それぞれの地域社会において共有するよう促す。

また、ウイルスのさらなる拡大を防ぐため、小児への定期的な予防接種の推奨を支持する。

[DW編集局]