[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/08/07
抄訳記事公開日:
2025/09/01

UKRIクリーンエネルギー研究開発ミッションが始動:AIとデジタル技術で電力網の柔軟性を強化

How to build flexibility into the UK’s energy system?

本文:

(2025年8月7日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKRIのクリーンエネルギー研究開発ミッション・アクセラレーター・プログラム(R&D Mission Accelerator Programme: R&D MAP)は、英国のエネルギーシステムに柔軟性を組み込むという課題に対処するため、人工知能(AI)とデジタル・イノベーションを重点に置いている。このUKRIによる最初のR&D MAPミッションは今月から始動し、エネルギーシステムおよびデジタル・カタパルトを含む世界有数の拠点コンソーシアムに400万ポンドが投資される。

このミッションは、AIとデジタル・イノベーションを通じて英国の電力網の柔軟性を強化し、クリーンエネルギー源を最大限に活用するとともに、輸入ガスへの依存を低減する。今回の最初の資金提供により、新たなデジタルおよびAIモデルを有する企業向けのアクセラレーター・プログラムが設置され、企業は追加的な柔軟性あるサービスを迅速に開発・展開できるようになる。

最初の年の主な目標は以下のとおり。
・エネルギーシステムを理解するための高度なデジタルツールの能力を開発する
・最初の企業コホートを結成する
・エネルギー・セクター全体のステークホルダーと広範に関与する

官民をまたいで対象とするこの投資は、高額なストレージ・インフラを要さずに需要を予測・管理・シフトする能力を改善するAIおよびデジタル・ソリューションの開発を加速する。

本プログラムは2030年までに少なくとも2ギガワットの柔軟性を電力網に提供し、エネルギー料金の削減、排出削減、エネルギー安全保障の強化を実現することを目指している。エネルギーシステムのビジネスモデルと実証試験、シミュレーションを組み合わせ、商用展開可能なソリューションを市場に迅速に投入する。

[DW編集局]