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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- 連邦研究技術宇宙省(BMFTR)
- 元記事公開日:
- 2025/08/18
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/12
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私たちは宇宙研究から毎日、恩恵を受けている
- 本文:
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(2025年8月18日付、連邦研究技術宇宙省(BMFTR)の標記発表の概要は以下のとおり)
なぜ、ドイツは独自の宇宙省を必要とするのか――この質問はベア大臣によく寄せられる。簡単に答えると、宇宙研究は私たちの日常生活を向上させ、新技術の発展を促すからである。
▽宇宙研究は未来技術であり、重要技術だ
BMFTRは、連邦政府のハイテク・アジェンダに基づき、宇宙研究を強化していく。具体的には、地球観測、衛星通信、衛星航法などのプロジェクトを支援する。これにより、他の経済分野における新技術の開発・試験に必要な科学的・技術的ノウハウが蓄積される。充電式ドライバー、形状記憶フォーム入りマットレス、消防隊の装備する耐火材料などは、いずれも宇宙ミッション向けに開発された技術である。こうした例が示すように、宇宙研究は日常生活で利用される技術の発展を促し、研究・経済・ハイテク技術の触媒として機能している。ドイツでは、宇宙技術関係のスタートアップ企業も増加しており、これが国内の産業競争力をさらに強化している。▽宇宙研究をロシアに委ねてはならない
ドイツは2024年時点で欧州宇宙機関(ESA)の最大の分担金支払国である。国際的な危機の時代にあっては、技術主権を確保することがこれまで以上に重要である。「私たちは宇宙研究を全体主義国家、あるいは特定のテック大富豪に委ねてはならない」と、ベア大臣は強調する。 [DW編集局]