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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2025/09/10
- 抄訳記事公開日:
- 2025/10/14
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DOE、核融合技術の研究開発プログラムに1億3,400万ドルを投資
Energy Department Announces $134 Million to Advance U.S. Fusion Leadership Through Targeted Research
- 本文:
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(2025年9月10日付、エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)
DOEは本日、米国の核融合技術および関連イノベーションにおけるリーダーシップを確保するため、合計1億3,400万ドルの資金提供を行うと発表した。対象は、「核融合イノベーション研究エンジン(FIRE)協力」と「核融合エネルギーイノベーションネットワーク(INFUSE)」の2プログラムで、民間核融合企業、DOE傘下の国立研究所、大学間の連携強化を目的としている。
DOEはFIRE協力プログラムへの1億2,800万ドルの資金提供を発表し、核融合エネルギー科学・技術のイノベーションエコシステムを創出することを目的として、仮想的かつ中央管理された体制で活動する7チームを選定した。これらのチームは、DOEの「核融合エネルギー科学(FES)」プログラムの基礎科学研究と、成長段階にある民間核融合産業をつなぐ役割を担う。
INFUSEプログラムには610万ドルが投入され、民間部門の核融合エネルギー開発を促進する20件のプロジェクトが選定された。対象は、材料科学、レーザー技術、高温超伝導磁石評価、核融合モデルのAI学習、経済的核融合エネルギー実現に向けた支援技術など多岐にわたる。これにより、企業と国立研究所・大学間の協力の障壁が低減される。
2020年エネルギー法の成立以降、FESは民間部門と連携し、商業核融合エネルギーの実用化加速を目指す複数の産業関連プログラムを展開してきた。今回の投資は、米国内の核融合研究と産業の発展、製造・サプライチェーンの強化、国防やエネルギー安全保障に不可欠な技術開発の支援において、大きな一歩となる。
FIREプログラムは今後4年間で最大2億2,000万ドルの投資が見込まれ、2025会計年度には3,100万ドルが割り当てられている。なお、それ以降の年度の資金は議会の承認次第で確定する。
[DW編集局]