（2025年8月19日付、国家中医薬局発表の概要は以下のとおり）

「国家標準化発展綱要」「漢方薬標準化行動計画（2024～2026年）」に基づき、当局は漢方薬標準研究普及拠点整備を基礎として、先ず11機関による漢方薬標準化技術移転センターを設置し、漢方薬標準化発展基盤の継続的強化、漢方薬標準化能力・水準の力強い向上を図っていくことを決定した。

① 全体目標
漢方薬標準化研究普及拠点の中から優良機関を選定して漢方薬標準化技術移転センター（以下「技術移転センター」）を設置し、標準化制定・応用普及業務を実証推進し、主導的に重大事業成果の標準化を実施する。「第15次五カ年計画」末までに、一連の高品質漢方薬規格を策定、応用を強化し、漢方薬の継承・イノベーション発展を技術的に支援する。

② 整備機関
漢方薬標準化研究普及拠点の中から、中医系国家医学センターと国家漢方薬継承イノベーションセンターの整備を同時に担う機関を選定し、第1期技術移転センターとする。（中国中医科学院西苑病院、中国中医科学院広安門病院、北京中医薬大学東直門病院、首都医科大学附属北京中医病院、長春中医薬大学附属病院、上海中医薬大学附属龍華病院、江蘇省中医薬病院、河南中医薬大学第一附属病院、広東省中医薬病院、成都中医薬大学附属病院、チベット自治区チベット病院）

③主要任務
（1）漢方薬標準化研究普及拠点整備の実証
技術移転センターは5項目以上の漢方国家（業界）規格草案を制定・改定し、漢方薬標準化応用普及ネットワーク構築を主導する。また、漢方薬標準化技術業務指導グループを設立し、標準化応用普及業務指導と複合型人材育成を担当する。
（2）中医臨床・科学研究成果標準化の主導
技術移転センターは中医系国家医学センターの難治性重篤疾患診断・治療、医学科学重要技術課題克服における優位性・経験を十分に発揮し、主導的・実証的な中医臨床診療ガイドライン・技術操作規範など臨床技術規格を制定する。また研究と漢方薬標準化業務の連携を積極的に推進し、業界に広く認められた漢方薬研究成果の標準化を図る。

④実施管理
（1）国家漢方薬管理局政策法規監督司は技術移転センター設置の統括調整・政策指導を担当し、実施計画を制定し、整備任務を明確化し、評価体制を構築し、監視評価を実施する。
（2）地方政府の漢方薬主管当局は技術移転センターの日常指導と監督管理を担当し、事業推進状況を定期的に検証し、重点任務実行進展を調整する。
（3）整備機関は技術移転センター設置の実施・管理を担当し、運営管理メカニズムを確立・整備し、年次業務計画を制定し、任務分担と責任実行を強化する。

[DW編集局]