[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Vallance卿
元記事公開日:
2025/09/12
抄訳記事公開日:
2025/10/15

政府、薬物・アルコール依存症対策に取り組む次世代研究人材に投資

UK invests in next generation of research talent to tackle drug and alcohol addiction

本文:

(2025年9月12日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Vallance卿の標記発表の概要は以下のとおり)

英国政府は、英国で世界レベルの依存症医療研究者の不足が深刻な状況にあることから、依存症医療分野研究リーダーシップ(Addiction Healthcare Goals Research Leadership)・プログラムに1,000万ポンド超を投資し、依存症に苦しむ人々への支援を強化する。

英国では、毎年、アルコールや薬物問題による死亡者が1万5千人以上に達しており、その数は増加傾向にある。また、イングランドだけでも違法薬物やアルコール使用による被害は年間約470億ポンドに上る。

依存症医療分野研究リーダーシップ・プログラムは、産業戦略のライフサイエンス・セクター計画に沿って国家の研究能力を強化し、治療や回復の革新を支援することで、命を救い、依存症の長期的影響を軽減し、公共支出を最前線サービスへ振り向け、生活の質を向上させ、英国経済を強化する。

依存症研究学会(Society for the Study of Addiction:SSA)は旗艦的なスキームを実施し、依存症研究分野の特定の要請に応じた学術キャリア開発プログラムを資金支援し、将来のリーダーが研究で成功する基盤を築けるようにする。

政府は、英国全土でのキャリア開発機会を拡充するため、国立医療研究機構(NIHR)に追加ファンディングを行う。この支援により、研究者は依存症研究のキャリアを開始または次のステップへ進めることができる。

さらに政府は医学研究会議(MRC)と連携し、以下の新たな3つのフェローシップによって有望な研究者のキャリアを促進する。
・臨床研究トレーニングフェローシップ(CRTFs)
・臨床科学者フェローシップ(CSFs)
・キャリア開発アワード(CDAs)

[DW編集局]