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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2025/10/27
- 抄訳記事公開日:
- 2025/11/20
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米日、重要鉱物・レアアースの安定供給確保に向けた新枠組みを構築
- 本文:
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(2025年10月27日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
トランプ大統領と日本の高市総理大臣は2025年10月28日、東京において「採鉱および精製を通じた重要鉱物・レアアース供給の確保に関する米日枠組み」に署名した。本枠組みは、先端技術産業に不可欠な重要鉱物およびレアアースの安定供給を確保し、採鉱から精製に至る供給網の強靱性と安全性を高めることを目的とする。主な事項は以下のとおり。
・重要鉱物・レアアースの安定供給を確保し、先端産業や国内基盤を支えるため、資金支援、貿易措置、備蓄制度などを活用して協力を強化する。
・上流・下流企業間の対話を促進し、供給網の多様化を図る。
・鉱山・精製事業への官民投資を助成・保証・融資等で支援し、永久磁石、電池、触媒、光学材料など派生製品を含む供給網の隙間を埋める重点案件を共同選定する。
・6か月以内に資金供給措置を講じ、180日以内に大臣級投資会合を開催し、投資方針と優先分野を協議する。
・採掘・分離・加工の許認可手続きを迅速化・簡素化するとともに、高水準市場と価格メカニズムの構築を通じ、非市場的政策や不公正貿易慣行に対処する。
・国家安全保障上の観点から資産売却を監視・抑止する権限を強化し、リサイクル技術とスクラップ管理を推進して供給網を多様化する。
・米国、日本および他地域での地質マッピングを進め、米国のエネルギー長官と日本の経済産業大臣の下に「米日重要鉱物供給安全迅速対応グループ」を設置して脆弱性を特定し、加工鉱物の迅速供給を図る。
・両国の備蓄制度を補完的に活用する枠組みを検討する。 [DW編集局]