[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2026/01/29
抄訳記事公開日:
2026/02/27

13の優先研究プログラムが一堂に 「デジタル連続体」に向け努力

Trans numériques à Rennes : 13 programmes de recherche de France 2030 réunis pour explorer les opportunités et défis du "Continuum numérique"

本文:

(2026年1月29日付、国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は、以下のとおり)

2月2日から5日にかけて、デジタル技術の課題に取り組む13の研究プログラム関係者が集結する科学サミット「TRANS NUMERIQUES(トランス・ニュメリック)」が、北西部ブルターニュ地域圏レンヌで開催される。これほど多くのプログラム関係者が一堂に会するのは、政府の重点投融資計画「フランス2030」の開始以降初めて。サミットにはエナンフ人工知能・デジタル担当大臣らも出席し、デジタルインフラとその利用に関する体系的かつ統合的なビジョンである「デジタル連続体」に取り組む前例のない機会となる。

◇デジタル技術の未来について考えるイベント

デジタル科学は、デジタルヘルス、農業、産業、人工知能(AI)、デジタル主権など多くの科学的・社会的領域に浸透している。2021年には、サイバーセキュリティ、クラウド、未来ネットワークなど「デジタル連続体」の主要課題に対応する「優先研究プログラム」(PEPR)が始まった。

このビジョンは、ローカルデータからクラウドサービス、意思決定支援ツールやAI、ネットワーク、コンピューティング技術に至るまで、接続されたプロセス、システム、デジタルインフラ全体を対象としている。

プログラム参加チームの議論の結果、「デジタル連続体」の課題に関しては、垣根を越えた対話を進め、デジタル分野に属する他のPEPRとの交流を促進する必要性が示された。

実際、科学者は、最新の技術革新がもたらす機会を共有し、また、デジタルおよび通信コミュニティは、他分野の用途を理解し、ソフト・ハードウェア双方の適切な抽象化を提案する必要がある。

このようななか、国立情報科学・自動化研究所(INRIA)はANRの支援を受けて科学サミットを開催。デジタル技術の主な機会と課題、すなわち性能、堅牢性、セキュリティ、資源の節約、社会的影響について国内の学術界を結集することを目的に10の研究機関が参加した。約1,000人の専門家や研究者らが一堂に会し、「デジタル連続体」の現在および将来の課題に取り組むこととしている。

この科学サミットは、サイバーセキュリティからデジタルヘルスなどに至るまで幅広いテーマの研究を統合する13のPEPRによって推進される活動である。これらのプログラムを組み合わせることで、「デジタル連続体」の全体的で主権的かつ未来志向的なビジョンの推進に貢献する。

◇なぜ「デジタル連続体」に取り組むのか?

デジタルおよび通信インフラは、あらゆる科学分野にまたがり、その用途はスマートシティ、自動運転車、デジタル農業、未来産業など多岐にわたる。しかし、安全性、使いやすさ、利用やインフラの環境への影響という課題に取り組む必要があり、今回のサミットでは、インフラの設計・管理・プログラムのあり方が議論される。

◇13の「デジタル連続体」関連のPEPRの概要

開始後4年が経過し、重要な科学成果、革新的なインフラ、多数のパートナーシップ、ワークショップ、若手研究者向け活動を通じて国内の科学コミュニティの構築にも前向きな貢献をしている。

プログラム数は125件に上り、ANRの支援資金総額は4億4,400万ユーロ以上となる。HAL掲載論文は883件、博士論文着手数は486件、特許出願数は10件で、スタートアップが7件創設された。動員された研究技術者は1121人(うち女性は336人)、教員・研究者は3,403人(うち女性は903人)、ポスドクは191人となっている。

[DW編集局]