[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EU)
元記事公開日:
2025/12/17
抄訳記事公開日:
2026/03/02

欧州委、研究データにおける主権の強化に関する意見書を発表

Enhancing data sovereignty for research: Commission publishes new paper

本文:

(2025年12月17日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

 欧州委員会は2025年12月17日、欧州オープンサイエンス・クラウド(EOSC)運営委員会による意見書を公表し、研究データとデータサービスを管理・統制・保護する欧州の能力強化を目的とした提言を示した。本文書では、EOSCの強靭性と持続可能性を高め、欧州の研究データとサービスがアクセス可能で、高品質かつ安全に統治される状態を維持するための選択肢を概説する。

 本文書では、責任あるオープン性、連合体の自律性、厳格なデータ品質管理といった原則を強調している。とりわけ、主権サービスの創設や欧州共通データ・スペース(CDS)とのより緊密な連携を推奨している。全体の目標は、国際的な科学協力に引き続き統合された状態を維持しつつ、欧州が信頼性と透明性のある方法で研究データを管理できるようにすることである。

 科学研究における安全かつ効率的なデータ共有のためのデータ主権は、2025年9月に採択された欧州研究技術インフラ戦略の重要な要素でもある。この戦略は、先進的な研究所、科学機器、データセンターからテストベッドや連合型デジタルインフラに至るまで、欧州の研究・技術インフラ・エコシステムに対する長期的なアプローチを示している。その目的は、インフラ能力の向上、インフラサービスへのアクセスの改善、ガバナンスの強化、および研究・イノベーションのための欧州インフラの強靭性向上である。

 新たに発表された2026-2027年Horizon Europe事業計画(Work Programme)には、研究データ主権を支援するための資金提供機会が含まれている。これには、研究インフラ部門において、安全で効率的なデータ共有のための信頼できる枠組みの構築、データストレージやコンピューティングなどのデジタルサービスの持続的な提供メカニズム、重要なデータへのアクセスに関連するリスク管理計画の実施を支援する施策が含まれる。

[DW編集局]