[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
元記事公開日:
2026/02/17
抄訳記事公開日:
2026/03/13

INESIAの2026-27年ロードマップを採択 AI評価の主権的能力を強化

L’Institut national pour l’évaluation et la sécurité de l’IA adopte sa feuille de route 2026-2027

本文:

(2026年2月17日付、国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記記事の概要は、以下のとおり)

経済・財務省企業総局(DGE)と首相府防衛・国家安全総務庁(SGDSN)の共同統括の下、国立人工知能評価・安全性研究所(INESIA)は2026~27年ロードマップを採択した。本ロードマップは研究所の主要方針を定め、先進人工知能(AI)システムを評価する主権的能力をフランスに整備し、安全なイノベーションと市民の保護に資するという国家的野心を示す。

2025年に設立されたINESIAは、ANSSI、INRIA、LNE、PEReNの能力を結集し、国内第一線の主体から成るエコシステムを束ねている。AIの発展を支援し、それがもたらす経済変革に伴走するとともに、とりわけ安全面に関する影響を科学的に研究することを共通目標とする。

本ロードマップは、三つのテーマ別分野と一つの横断軸を軸にINESIAの活動を整理する。

▽規制支援:AI規制当局に資する最先端の技術的専門性を整備する。評価手法・ツールへのアクセスを促進し、情報操作対策として合成コンテンツ検出を強化し、AIのサイバーセキュリティに適合した認証手法の開発に貢献する。

▽システム全体に与えるリスク:最先端AIに関連して生じ得るシステミック・リスクに関する国内専門性を深化させる。研究を通じて理解を進め、緩和手法を設計する。エージェント型システムの研究は、進展著しい分野への示唆を与える。また、AI安全性機関国際ネットワーク(International Network of AI Safety Institutes)におけるフランスの関与継続に寄与する。

▽パフォーマンスと信頼性:技術チャレンジの開催を通じ、関係者間の競争と協調を促して革新と創造性を刺激し、最先端の水準を前進させる。

▽横断軸:共通ツールを整備し、全活動の遂行を円滑化する。研究所の活動継続に必要な技術的手段を確保し、内部の知識共有と対外発信を通じてAI評価・安全分野の科学的交流を促進する。

作業は既に開始されており、ANSSIは、INESIAの他機関、国防AI庁(AMIAD)、情報技術安全評価センター(CESTI)と連携し、将来のAIシステムおよびAIを組み込む製品のサイバーセキュリティを確保する評価手法を設計している。

さらに、構成機関による複数の構造的取り組みが国家的専門性を強化している。

エナンフAI・デジタル担当副大臣は、ロードマップの採択によりINESIAが明確で野心的な方針を得たと述べ、フランスは革新的で安全かつ信頼に値するAIを選択すると強調した。さらに、市民の保護、経済競争力、研究卓越性に資する主権的かつ科学的なAI安全アプローチを体現していると評価した。

[DW編集局]