[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
経済・財務・産業・エネルギー・デジタル主権省
元記事公開日:
2026/02/13
抄訳記事公開日:
2026/04/20

第3期エネルギー複数年計画が始動

PPE 3 : programmation pluriannuelle de l'énergie

本文:

 経済・財務・産業・エネルギー・デジタル主権省は、2026~30年と31~35年の2連続する5か年のエネルギー消費や生産の目標を示した「第3期エネルギー複数年計画」(Programmation pluriannuelle de l’énergie:PPE)を発表した。2023年にフランスの全エネルギー消費の58%を占めていた化石燃料の割合を、35年には29%まで半減させるなどの目標に取り組む。

 フランスで最も基本的なエネルギー政策の文書は「エネルギー・気候変動戦略」(SFEC)であるが、このSFECに掲げられた、➊2050年までのカーボン・ニュートラル達成、➋適正な価格でのエネルギー消費、➌将来の気候への適応――の3大目標のうち、PPEの概要によると、PPEは➋の実現を図るための政策文書と位置づけられ、デクレ(首相が発する政令)として法規範の一部ともなっている。なお➊は「低炭素国家戦略」(SNBC)、➌は「気候変動適応計画」(PNACC)にそれぞれ紐付けられている。

 今回のPPEに掲げられた主な目標は下記の通り。

1. 確実な脱炭素エネルギーの生産を増やし、化石燃料依存を引き下げること。
▽2023年に全エネルギー消費量の58%を占めていた化石燃料の割合を、30年には40%、35年には29%に引き下げる。
▽また全エネルギー消費量に占める電力消費の割合は、23年時点では27%だが、30年に34%、35年に38%に上げていく。
▽一方で電力消費以外の再生エネルギー消費の割合は、23年時点では15%だが、30年に26%、35年に32%を目指す。
▽エネルギー源別の2035年の目標は、原子力発電が年間380テラワット毎時(TWh)生産、海上風力発電で出力15ギガワット(GW)達成、地上風力発電で出力を毎年1.3GWずつ増強、太陽光発電で出力を23年比で3倍達成――など。
▽電力以外のエネルギーの2035年の目標としては、水素製造出力の8GW達成、バイオメタン製造を23年比で6倍に、バイオ燃料生産を23年比で2倍に、熱源ネットワークを23年比で2~3倍にする――など。

    2. エネルギー消費の総量を減らすこと。ただしそのなかで脱炭素電力の消費を増やすこと。
    ▽2023年には1,510TWhとなっているエネルギー消費総量を、30年には1,243TWh、35年には1,100TWhにまで減らすこと。
    ▽また26年時点でフランスの消費電力の約95%は脱炭素であるが、これをさらに引き上げる。

    [DW編集局]