[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ学術振興協会(DFG)
元記事公開日:
2026/03/04
抄訳記事公開日:
2026/04/03

ドイツ研究振興協会ら、欧州卓越研究のネットワーク化に向けた「ネクサス(Nexus)」構想を提案

DFG, HRK und WR schlagen neues Förderinstrument „Nexus“ für Exzellenznetzwerke der Forschung auf EU-Ebene vor

本文:

(2026年3月4日付、ドイツ学術振興協会(DFG)の標記発表の概要は以下のとおり)

ブリュッセルでドイツ研究振興協会(DFG)、ドイツ大学学長会議(HRK)、ドイツ科学審議会(WR)は2026年3月3日、「ネクサス(Nexus):卓越したネットワークへの参加を可能にする欧州科学の変革」と題する討議用文書を発表した。同文書は、欧州研究領域内でトップレベルの研究をより緊密にネットワーク化することを提案している。ネクサスの助成枠組みは、欧州に分散した卓越性を結集し、グローバル競争における可能性を高めることを目的としている。ネクサスは、既存の助成枠組みに加え、欧州の優れた大学や研究機関間の制度化された協力を強化することを目的とする。

DFG、HRK、WRは、将来的にネクサスの助成枠組みを通じて、異なる国の少なくとも3つの大学または研究機関から成る卓越したネットワークを確立することを提案している。ネットワークでは、参加機関にとって戦略的に重要な共通テーマについて、自主的に選定した研究を実施する。指針となる原則は、科学主導の選考プロセス、卓越性の重視、あらゆる分野やトピックへの開放性、ならびに大学や研究機関における戦略的プロセスへの組み込みである。DFG、HRK、WRの見解では、ERC(欧州研究評議会)はこれらの原則を実施する主体として適している。

ベッカー(Katja Becker)DFG会長は、ブリュッセルのコンセプト発表において次のように述べた。「欧州の分散している卓越性をこれまで以上に体系的かつ内容重視で結び付け、大学や研究機関の相乗効果を活用することを目指している。これにより、欧州の研究力は将来の科学的ブレークスルーに必要な臨界規模に達するであろう」

ローゼンタール(Walter Rosenthal)HRK会長は、「ネクサスの国際的認知を高めるためには、簡潔な申請プロセス、対象オープンな応募、ならびに基礎研究から応用志向研究に至る幅広い欧州トップレベルの研究を網羅することが前提となる」と述べた。

ヴィック(Wolfgang Wick)WR議長は、「ドイツのエクセレンス戦略は、内容面の制約を設けず、創造性とボトムアップ型の科学連携に重点を置くことで大きな成果が得られることを示している。ネクサスは、大学や研究機関が国境を超えて最先端研究をネットワーク化し、持続可能な競争力を確保することを目的としている」と付け加えた。

[DW編集局]