[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・宇宙省(MESRE)
元記事公開日:
2026/04/21
抄訳記事公開日:
2026/06/03

政府、産業の魅力向上と雇用のための全国ロードマップを発表

Le Gouvernement présente la feuille de route nationale pour l’attractivité et l’emploi dans l’industrie

本文:

(2026年4月21日付、高等教育・研究・宇宙省(MESRE)の標記発表の概要は、以下のとおり)

ファランドゥ労働・連帯大臣およびマルタン産業担当大臣は4月20日、エアバス・アトランティックのサン・ナゼール拠点(西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏ロワール・アトランティック県)で、産業の魅力向上と雇用のための全国ロードマップを発表した。フランス・トラヴァイユおよび雇用ネットワーク(RPE)のパートナーとともに3年間実施し、2026年から産業分野で60万人の持続可能な採用を目指す。

労働市場が逼迫するなか、国家主権にとって戦略的な産業分野(原子力、防衛、航空、宇宙)では採用の需要が増加している。一方で産業界は不安定な地政学的要因により、環境面・技術面の転換に直面している。こうした動きにもかかわらず、2030年までに約100万人の退職が予想され、多くの雇用が充足されないままとなっている。

これに対応するため、労働・連帯省、経済・財務・産業・エネルギー・デジタル主権省、国民教育省、高等教育・研究・宇宙省は、フランス・トラヴァイユおよび雇用ネットワークと協力し、全国産業評議会の各部門とともに共同ロードマップを作成した。

このロードマップは、以下の三つの柱を中心に構成されている。

1. 産業分野への関心を高め、進路を導く

2026年6月までに、産業の魅力を高めるため、多様性の促進や、雇用から遠い層の就業機会拡大に向けた取り組みが実施される。インターンシップの数を倍増し、専門人材による学校での講話や高校生向けの企業面談会も広く実施される。併せて、広報キャンペーンやイベント、職場体験などを通じて幅広い層の関心を高め、産業分野への職業的参入を支援する。

2. 産業分野で働くための訓練

雇用ニーズをより的確に予測し、初期教育・継続教育を産業界の需要に合わせて見直すことで人材育成を強化する。2026年からは、企業のニーズに迅速に対応できるよう、採用前訓練の仕組みを充実させ、就業に向けた実践的準備を強化する。「再訓練期間」を通じて、産業分野への移行を円滑にする。

3. 人材の採用と定着

産業系求人サイトからの求人情報の移管、企業への5万件の開拓活動等を通じて、フランス・トラヴァイユとそのパートナーが取り扱う求人情報が50%増加させる。シミュレーション方式による採用を通じて7,000人の候補者が採用され、さらに450回の潜在能力発掘ワークショップが実施される。

零細企業(TPE)、中小企業(PME)、中堅企業(ETI)向けに特化した人事支援策も実施される。さらに、労働・連帯省の戦略および産業分野の「雇用・技能開発の取り組み(EDEC)」に沿って、住居、交通、保育に関する解決策を通じ、雇用の障壁を取り除く。

[DW編集局]