[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2026/07/22
抄訳記事公開日:
2026/09/02

NSF、AI主導型科学と米研究基盤の強化へ統合データシステム・サービス等に8,300万ドル投資

NSF announces $83M investment in integrated data systems and services to advance AI-driven science and strengthen U.S. research infrastructure

本文:

(2026年7月22日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)による標記発表の概要は次のとおり)

NSFは本日、「統合データシステム・サービス(IDSS)」プログラムを通じて、総額8,300万ドルを助成すると発表した。本助成により、研究者がコンピューティングやAIリソースと併用できるデータインフラへのアクセスを拡大し、科学的発見とイノベーションを加速する。

IDSSは、AI分野における米国のリーダーシップ強化、AI対応人材の育成、研究者が国際的に競争するために必要なツールとインフラの確保という国家的優先課題を支援する。科学データをコンピューティング、研究機器、ソフトウェア、AIリソースと結びつけることで、国家的なAI研究エコシステムを推進し、NSFが主導する「国家AI研究リソース(NAIRR)」やその他のサイバーインフラ投資を補完する。また、研究者による発見やAI・先進コンピューティングの活用を可能にするデータインフラを強化し、政府の「ジェネシス・ミッション」も支援する。

IDSSは、データ集約型・AI主導型の研究・工学研究、イノベーション、教育を推進する全国規模のデータシステムに投資する。また、データシステム、AIモデル、計算リソースを連携させるとともに、研究者が様々なプロジェクトや分野のデータを容易に検索、利用・再利用できる共有プラットフォームを構築する。さらに、研究者がAIをより効果的に活用できるよう、AIツールや高度計算システムへのアクセスも提供する。

IDSSの助成プロジェクトの概要は以下のとおりである。
▼カテゴリーI:全国規模の統合データシステム・サービス
① モーグリッジ研究所(Morgridge Institute for Research)が主導する「Fabric for AI-Driven Science(FabAID)」:NAIRRを含むデータリポジトリ、計算リソース、サイバーインフラを接続する全国規模のデータファブリックを構築
② UCサンディエゴが主導する「National Data Platform(NDP)」:全米に分散するデータ、計算施設、AIリソースを統合し、相互運用性、拡張性、再現性を備えたAI駆動型科学ワークフローを支援するAI対応エコシステムを構築

▼カテゴリー II:全国規模の運用への移行
① UCLAが主導する「Interactive Discovery Laboratory(iDLab)」:NSFが支援するHPC拠点やクラウドシステムの計算・データリソースと研究者を結ぶ統一Webプラットフォームを提供
② UCアーバインが主導する「BRIDGE National Center」:再利用可能なデータサイエンス・ワークフロー、機械学習モデルのためのオープンなクラウド基盤を提供
③ テネシー大学ノックスビルが主導する「National Science Data Fabric(NSDF)」:データの検索、アクセス、再利用を容易にする標準化フレームワークにより、研究者と分散科学データを結ぶ試験事業を全米サービスへ移行
④ アリゾナ大学が主導する「Multidisciplinary Environment for Scientific Advancement(MESA)」:メタデータの自動化とインテリジェントエージェントを活用し、分野横断的な科学データを接続・整理するAI主導型データプラットフォームを開発

[DW編集局]